リンクT株がマイナス転換、米国の販売鈍化を警戒-中間決算は評価

衣料品ブランド「Theory」を国内外で展開 するリンク・セオリー・ホールディングスの株価が午前9時33分すぎに前日比 マイナス圏に転換した。9日公表の2008年2月中間期の連結決算は好内容と受 け止められたが、米国経済の悪化懸念などから同社の米国販売が伸び悩むとの 警戒感が強いようだ。

午前10時10分現在の株価は前日比4000円(1.8%)安の22万1000円で、 出来高は72株。朝方には8.9%高まで買われ、約1カ月ぶりの高水準に回復す る場面もみられたが、買いが続かず小口の売りで値を下げた。

三菱UFJ証券の桜井亮アナリストは10日付の投資家向けリポートで、「日 欧両地域で業績の最悪期を脱した点はポジティブだが、米国の販売が減速基調 にある点はネガティブ」と指摘、投資判断「3(中立)」を維持した。

リンクT側も「米サブプライムローン(信用力の低い個人向け融資)問題 に伴い米国経済は減速懸念が高まっている。米小売市況が悪化する懸念がある うえ、ドル安・円高の進行で子会社向け親子ローンの為替差損が拡大する可能 性もある」(経理部の平木誠氏)と説明、米セオリーの収益不透明感が強いと して、08年8月通期業績予想を据え置いた。

2月中間決算は、連結売上高が前年同期比4.8%増の310億円、営業利益が 同12倍の13億9900万円だった。据え置かれた通期計画(売上高660億円、営 業益19億円)に対する進ちょく率は、売上高で46.9%、営業利益で73.6%と なった。日本事業の粗利益率は48.5%から54.6%に6.1ポイント改善した。「売 れる見込みの少ない商品を早めに下げ、店頭在庫を圧縮した」(平木氏)こと が奏功し、在庫回転率を高めてロスを抑えられた。

9日の投資家説明会では同社の佐々木力社長が、コアブランドと育成ブラ ンドの位置付けを明確化し、利益を積み上げながら業容を拡大していく方針を 強調。小学館の人気ファッション誌「Domani(ドマーニ)」の読者調査 結果を紹介した。それによると、30代の働く女性1000人を対象にした「憧れの ブランド」調査で、Theoryは63票を集め、エルメス(120票)、シャネル(113 票)に次ぐ3位となった。アイテム別では、パンツ、スーツ、ジャケットなど 5部門で1位だったという。

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