ベスト電が売り気配、さくらやで白物家電は売れず-前期一転最終赤字

家電量販店のベスト電器株が前日終値を80 円下回る673円まで売り気配を下げている。差し引き売り注文は24万株。完全 子会社化したさくらやの業績低迷や減損処理に伴う損失計上により、2008年2 月期の連結純損益が3期ぶりの赤字に転落したもようと前日に発表した。これ まで黒字を計画していただけに、投資家の失望売りが膨らんだ。

08年2月期の連結純損益は56億2000万円の赤字に転落したもよう。従来 予計画は12億円の黒字だった。ベスト電器は洗濯機や冷蔵庫などの白物家電に 力を入れており、さくらやでも白物家電の販売に力点を置いた。ただ、さくら やは「駅前の立地店舗が多く、白物家電が伸び悩んだ」(ベスト電器・森良章・ 執行役員総務部長)。人気の高いオーディオビジュアルの売り場面積を減らし たことが裏目に出た格好だ。

さらに、09年2月期に閉鎖する予定の店舗を中心に減損処理を行ったほか、 クレジットサービス子会社で改正貸金業規制法に伴う利息返還損失引当金など の特別損失も膨らみ、最終損益が悪化した。

リテラ・クレア証券の井原翼理事・情報部長は「さくらやとの合理化効果 が十分見られず、現段階では攻勢に出にくいのではないか」と語る。ヤマダ電 機と比べ集客力や商品展開力が劣ることも、手がけにくい要因としている。

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