銅相場:1万ドルに高騰との見方も-チリの電力不足で鉱山供給減少か

チリにおけるエネルギー不足が、過去最高 値に迫っている銅相場を押し上げる可能性がある。南アフリカ共和国では、電 力不足によりプラチナ供給が減少した。

世界最大の銅生産国であるチリでは、アルゼンチンからの天然ガス輸入が 減少し、干ばつの影響で水力発電量が減少していることから、銅山への電力供 給が制限される可能性がある。チリでは、チリ国営銅公社(コデルコ)や英ア ングロ・アメリカン、英アントファガスタが銅山を保有している。南アでは、 1月に電力会社が電力供給を制限したことを受け、プラチナ生産が急減。プラ チナ相場はことし、最大51%高騰した。

銅採掘会社、豪タマヤ・リソーシズのヒュー・キャラハン会長は3月25日、 ロンドンからの電話インタビューで「チリでは現在、電力供給が問題になって いる」と指摘。「銅相場がさらに高騰する要因がある」との見方を示した。

銅関連の調査・コンサルタント会社、英CRUのアラン・トレンチ代表は、 チリで電力供給が削減されたり停電が発生したりすれば、銅相場は、ロンドン で3月6日に付けた最高値の1トン当たり8820ドルを上回ると予想。中国の需 要が引き続き拡大する一方、供給が不足すれば、銅相場は17%高騰し、1万ド ルに達する可能性もあるとの見方を示した。

トレンチ氏は 3月28日の電話インタビューで「市場関係者の間では既に 懸念が広がっている」と述べた。中国にけん引された世界の銅需要の伸びが生 産を上回り、加工業者による在庫の取り崩しにつながったことから、銅相場は 過去5年間で5倍に上昇している。

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