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日立工機株が急落、中国人民元高騰で費用増大を懸念-GS証格下げ

電動工具メーカー日立工機株が前日比100 円(7.3%)安の1269円と急落。中国人民元が高騰するなか、同社は中国での生 産比率などが高いことから、コストが膨らみ利益を押し下げるとの懸念高まっ ている。

ゴールドマン・サックス(GS)証券は8日付で、日立工機の投資判断を 「買い」から「中立」に引き下げた。担当の境田邦夫アナリストはリポートで、 日立工機は製品の60%近くを中国で生産し、その90%以上を他国に輸出してい ることを挙げ、「中国元の高騰は中国工場コストの上昇を招く」と指摘した。

中国政府はインフレ対策として人民元の上昇を容認しており、人民元高・ ドル安傾向が続きそうだ。中国人民銀行は8日の人民元の中心レートを同7.0015 元と、2005年7月のドル・ペッグ(連動)制廃止以来の最高水準に設定した。 人民元は今年に入り4.3%上昇している。

GS証券では2009年3月期の連結営業利益予想を228億円から193億円に 減額した。為替変動による減益要因が60億円発生するため、欧州を中心とする 増収効果では吸収できず、9期ぶりの減益になるとの予想だ。これに伴い、目 標株価をこれまでの2350円から1300円に変更した。

この予想値はブルームバーグ・データによるアナリストの予想平均228億 円を35億円下回るが、「マーケット・コンセンサスは、中国元が米ドルとリン クして変動するという非現実的な前提に立っているため、今後はコンセンサス の下方修正が見込まれる」(境田氏)という。

マキタも株価急落

境田氏は、同様に中国の生産比率が高く、他国への輸出が多いマキタにつ いても、目標株価をこれまでの5650円から3200円に変更した。マーケットコ ンセンサスを下回る業績が示される可能性が高く、「短期的に株価が下落する リスクがある」(境田氏)という。ただ、09年3月期のPER(株価収益率) は11倍と割高感がないため、「中立」を据え置いた。

マキタの株価も410円(12%)安の3010円と急落している。

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