日本株は一段安、大林組の減額修正で建設下落-不動産や銀行売り継続

東京株式相場は、午後に入って下げ幅を広 げる展開。国内外における工事の採算が悪化したとして、大林組が2008年3 月期の利益を減額修正したことを受け、大林組に売りが殺到。連想が働き、鹿 島建設や清水建設など同業他社株も値を切り下げている。午前の下げを主導し た住友不動産など不動産株、みずほフィナンシャルグループなどの銀行株への 売りも継続。

午後1時48分時点の日経平均株価は前日比205円79銭(1.6%)安の1 万3044円64銭、TOPIXは同25.57ポイント(2.0%)安の1257.12。東 証1部の出来高は概算12億2074万株、売買代金は1兆3872億円。値下がり 銘柄数は1331、値上がり銘柄は272。業種別33指数は31業種が下落、上昇は 水産・農林業と鉱業の2業種のみ。

東洋証券情報部の土田祐也ストラテジストは、大林組の業績下方修正を受 けて「国内企業の08年3月期決算発表が本格化する前に、保有株式の買い持 ち高をひとまず手じまおうと、考える市場参加者が増えている」と話した。

大林組が午後零時に公表した業績動向では、08年3月期の連結純利益は 前の期に比べて54%減の185億円と、従来計画を45億円下回ったもよう。建 設資材の高騰などで、国内大型建築工事や海外土木工事の採算が悪化、為替差 損の発生も響いた。

一方、午後の外国為替市場では、ドル・円相場が円高方向にやや振れてき ており、採算悪化が懸念される輸出企業にも売りが出やすくなっている。午前 に高かったトヨタ自動車が下げに転じ、キヤノン、ソニーなどは下げ幅を拡大。 朝方にドル・円相場は1ドル=102円台後半で落ち着いた水準にあったが、午 後に入って円が買い戻され、対ドルでは102円30銭付近で取引されている。

半面、パソコン(PC)用メモリーについて、モジュールメーカーとの価 格交渉が4月前半分は5-10%の値上げで決着したことを明らかにしたエルピ ーダメモリが急反発。08年3月期の業績予想を上方修正した愛知機械工業は ストップ高(値幅制限の上限)買い気配。コスモ証券が投資判断を引き上げた 三益半導体工業も高い。

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