日電子が急落、半導体低迷で電子ビーム描画措置売れず-大幅減益(2

電子顕微鏡など電子光学機器に注力する日 本電子の株価が急落。一時、前日比48円(12%)安の353円まで下落した。半 導体市況の低迷によって半導体メーカーが設備投資を先送りしているため、電 子ビーム描画装置の販売が落ち込んでいる。前期(2008年3月期)の連結純利 益は従来予想を9割以上下回ったようだと発表し、失望売りが出た。

丸和証券の小林治重・調査部長は、半導体価格の下落が続いているうえ、 「米国経済の先行き不透明感が強く、半導体メーカーの設備投資は伸びにくい」 ことを指摘。このため日本電子の業績急回復は難しく、株価の低迷も長期化す るとの懸念を持っている。

前期の連結純利益は前の期比96%減の1億円になったもよう。従来計画と 比べ14億円の減額。同社広報IRグループによると、半導体価格の下落や景気 先行き不安から、半導体メーカーの投資意欲が盛り上がらず、電子ビーム描画 装置の販売が当初計画を下回ったことが減額の主因。同装置の販売台数は期初 に7台を見込んでいたが、結局1台しか売れなかったようだ。

このほか、医用機器や環境関連機器の売上高も計画に届かなかった。一方、 ナノテクノロジーや新素材の開発が活発化したことで、電子顕微鏡は堅調に推 移した。

同社の株価推移を見ると、昨年8月10日に連結純利益予想を増益から減益 にしたことをきっかけに急落。その後も低迷を続け、今年3月17日には07年 高値(876円)比61%安の342円まで値を下げた。

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