【個別銘柄】建設株、船井電、レナウン、ミクシィ、日電子、愛知機械

9日の日本株市場における主な材料銘柄の 動きは以下の通り。

大林組(1802):午後急落し、9.4%安の406円で終了。午後零時に2008 年3月期の連結純利益が前の期比54%減の185億円と、従来予想を45億円下 回ったと発表。建設資材の高騰などにより、国内大型建築工事や海外土木工事 の採算が悪化した。受注競争も激しく、業績の回復には時間がかかるとの見方 が広がった。大成建設(1801)や清水建設(1803)、鹿島(1812)も一段安。

船井電機(6839):主要取引所の大証で6.7%高の3670円。オランダの 家電メーカー、ロイヤル・フィリップスエレクトロニクスから北米での民生用 テレビ事業の移管を受けると発表。同社はOEM(相手先ブランドによる生 産)でVTRやDVDなどを18年間にわたり、フィリップスに供給してきた。 両社は今回、ブランドのライセンス契約で合意し、船井電はフィリップスのブ ランド名の独占的使用権を得た。

レナウン(3606):12%安の376円。アジア事業の拡充に向けてグループ 体制の再構築を急ぐ一方で、不採算ブランドの統廃合を実施、08年2月期決 算で、55億円の事業構造改革費用や3億円の関係会社向け貸倒引当金を計上 する予定。これらにより連結純損失は81億円に達する見通しで、従来予想の 38億円から赤字額が拡大する。

ミクシィ(2121):9.9%安の91万円と大幅続落。リーマン・ブラザース 証券の米島慶一アナリストは8日付で、ミクシィの投資判断を「アンダーウエ ート」として新規に調査を開始し、12カ月の目標株価を76万円に設定した。 米島氏は「成長力が鈍化するにもかかわらず、株価は過熱気味」と指摘した。

日本電子(6951):8.7%安の366円。半導体市況の低迷によって半導体 メーカーが設備投資を先送りしているため、電子ビーム描画装置の販売が落ち 込んでいる。08年3月期の連結純利益は従来予想を9割以上下回ったようだ と発表し、失望売りが増えた。

愛知機械工業(7263):27%高の236円とストップ高。親会社の日産自動 車(7201)向けエンジンの納入数が想定を上回ったため、08年3月期の連結 営業利益が従来計画44億円を25%上回る55億円になったもようと発表した。

新日本無線(6911):4.9%安の331円。主力の半導体製品の受注が3月 に急減速、円高・ドル安の進行もあり、08年3月期の連結純利益は前の期比 75%減の4億3000万円にとどまったもよう。前回の会社計画は12億円だった ため、64%の下振れ。

東レ(3402):6.3%安の626円。9日付の日本経済新聞朝刊によると、 08年3月期連結営業利益は前の期比1%減の1010億円となったもよう。従来 予想である同1.5%増の1040億円を下回り、6期ぶりの減益になるという。 原油・原材料の価格高騰などが響き、09年3月期は前期推定比5%減の960 億円と、2期連続減益の公算が大きいと伝えている。

東急不動産(8815):8.6%安の642円。クレディ・スイス証券は8日、 投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を700円から590 円に引き下げた。マンション販売やリゾート、仲介などの伸び悩みで、09年 3月期以降は減益基調が続くとの見方を示している。

パシフィックマネジメント(8902):8.2%安の5万6300円とストップ安。 JPモルガン証券は8日、投資判断を「オーバーウエート」から「中立」、目 標株価を32万3000円から8万2400円に引き下げた。

クリード(8888):6.9%安の12万1000円。JPモルガン証券は8日、 投資判断を「中立」から「アンダーウエート」、目標株価を50万4000円から 17万5700円に引き下げた。

エルピーダ(6665):5.2%高の3640円。パソコン(PC)用メモリーに ついて、モジュールメーカーとの価格交渉が4月前半分は5-10%の値上げで 決着したことを明らかにした。同社広報IR担当の樋口久美子氏は「モジュー ルメーカーに対し5-10%の値上げに成功した」とする一方、「OEM(相手 先のブランドによる生産)メーカーとの交渉は継続中」と説明。

パナホーム(1924):9.2%安の602円。メリルリンチ日本証券は8日、 投資判断を「中立」から「売り」に引き下げた。

日立工機(6581):6.7%安の1278円。ゴールドマン・サックス(GS) 証券は8日、日立工機の投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。担当 の境田邦夫アナリストはリポートで、日立工機は製品の60%近くを中国で生 産し、その90%以上を他国に輸出していることを挙げ、「中国元の高騰は中 国工場コストの上昇を招く」と指摘した。

マキタ(6586):9.9%安の3080円。ゴールドマン・サックス証券は8日、 目標株価を5650円から3200円に引き下げた。マーケットコンセンサスを下回 る業績が示される可能性が高く、「短期的に株価が下落するリスクがある」 (境田邦夫アナリスト)という。

あおぞら銀行(8304):9%安の292円と急落。主要株主の東京海上日動 火災保険が株式公開買い付け(TOB)を通じて保有株式の一部を売却。十分 な事業連携の成果が得られないため、残りも手放す方向で検討する見通しと9 日付日経新聞朝刊で報じられ、需給悪化懸念などから売りが優勢となった。

イオンモール(8905):7.9%安の2675円。CLSAアジアパシフィック 証券は決算発表を受けた8日、投資判断を「買い」から「アウトパフォーム」 に引き下げた。

サイゼリヤ(7581):10%安の864円。地方の郊外店で売り上げが低迷し ていることに加え、食材コストが上昇、08年8月通期の連結業績予想の減額 修正を余儀なくされた。営業利益予想が市場コンセンサスを大きく下回る内容 で、失望売りが優勢に。

サンケン電気(6707):7.4%安の590円。半導体デバイス事業の不振に 加え、冷陰極蛍光管(CCFL)の受注減で、08年3月期の連結営業利益は 前の期比47%減の80億円にとどまったもよう。従来予想は100億円。下方修 正は2度目ということで業績予想の信頼性が薄れたほか、営業利益が市場予想 を13%下回ったため、失望売りが増えた。

日清食品(2897):2.7%安の3570円。メリルリンチ日本証券は8日、投 資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。

旭化成(3407):2.8%安の530円。UBS証券は8日、事業構造の転換 点が見えないとして、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。

ユナイテッド・ テクノロジー・ホールディングス(2146):12%高の13 万1000円。午後の取引開始直後に、グッドウィル・グループとの協業に関す る具体的な内容などを発表した。Gウィルとの提携が友好的に進展していく可 能性があり、企業価値向上につながると期待された。

ディー・エヌ・エー(2432):6.8%安の62万9000円。KBC証券は8日、 投資判断を「買い」から「売り」に引き下げた。

東洋炭素(5310):6%安の8090円と大幅続落。前日はストップ安。急 激な為替変動の影響を受け、今期(08年5月期)の業績予想を7日に下方修 正している。営業利益は従来予想比2.4%減の80億円に。業績悪化を嫌気し た売りが継続し、同業の東海カーボン(5301)と日本カーボン(5302)も続落。

久光製薬(4530):1.8%安の3730円と続落。過去5期間にわたり、年率

9.5%の営業増益を継続、営業キャッシュフローも同12%ずつ積み上げてきた にもかかわらず、会社側は今期の営業増益率を3.2%と予測した。7.4%増益 の市場コンセンサスを下回り、控え目な業績予想を嫌気した売りが出た。

三益半導体工業(8155):4.2%高の2025円。コスモ証券は8日、投資判 断を「中立プラス」から「アウトパフォーム」に引き上げた。

ピクセラ(6731):4.7%高の403円。取引開始前に、デジタルテレビ放 送に対応したパソコン用テレビキャプチャーボードを一般販売向けに製品化す ると発表した。同時に、持分法適用関連会社の新規顧客の獲得が計画通りに進 ちょくしないことから、債務保証損失引当金を計上し、08年3月中間期の赤 字幅が従来予想より拡大したもようとも発表。

富士通(6702):3.2%安の666円と続落。一身上の都合で小野敏彦副社 長が8日付で退任し、半導体子会社の富士通マイクロエレクトロニクス(東 京・新宿)の社長職も、就任から3週間足らずで退いた。ドイツ証券の宮本武 郎アナリストは8日付の投資家向けメモで、「ポジティブ、ネガティブ両面が 考えられるサプライズ」と指摘。ネガティブな面としては、半導体事業を独立 企業として切り出したが、富士通本体からの経営関与が従前通りで、小野氏が 失望した可能性に言及している。

イズミヤ(8266):12%高の656円。午後2時に09年2月期の業績見通 しを発表した後に上げ幅を拡大した。会社側は2けた増益を見込んでおり、市 場予想を上回る伸び率が好感された。

富士重工業(7270):0.2%安の412円。一時2.4%高の423円。NHK は9日朝、トヨタ自動車(7203)が同社に対する出資比率の引き上げや小型車 の共同開発など提携関係を強化することで基本合意したと報じた。公正取引委 員会の審査で承認が得られることを前提に、トヨタは富士重への出資比率を現 在の8.7%から17%程度まで拡大するとともに、スポーツタイプの小型車の共 同開発、生産でも合意したという。今週中にも正式発表すると伝えている。

アールテック・ウエノ(4573):大証ヘラクレス市場に新規株式公開(I PO)。買い気配値を切り上げた後、午前10時40分ごろに取引が成立、初値 は71万円となった。公開価格(50万円)に対する上昇率は42%。その後も買 いが先行し、終値は81万円とストップ高。4月のIPOは同社1社のみとな るため、需給環境が良好な上、足元の売り上げが順調なことも買い安心感を生 んだ。

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