中国人民元:ペッグ制廃止後の高値付近-政府が上昇ペースを加速

8日の中国の外国為替取引では、人民元が 2005年7月のドル・ペッグ(連動)制廃止後の高値付近で取引されている。 政府が11年ぶりの高水準にあるインフレ抑制を目指し、人民元の上昇ペース を加速したことが手掛かり。

人民元は今年に入り、4.3%上昇し、1ドル=7元の水準に近づいている。 中国の温家宝首相は先月、貿易黒字の縮小を公約した。過去最高となった貿易 黒字は同国に大量の資本流入をもたらし、外貨準備を少なくとも1兆5000億 ドル(約153兆円)に押し上げ、インフレをあおっている。ポールソン米財務 長官は先週の中国訪問時に、人民元相場は経済のファンダメンタルズ(基礎的 諸条件)を反映すべきだとの考えを示した。

RBCキャピタル・マーケッツの為替ストラテジスト、スー・トリン氏 (シドニー在勤)は、「中国経済は弾力性を維持しており、インフレが不快な ほど高い水準にあるほか、より持続的な上昇継続を求める外国の要求があるこ とから、人民元はさらに上昇すると予想している」と述べた。

中国外国為替取引システム(CFETS)によると、人民元は上海時間午 前9時42分(日本時間同10時42分)現在、1ドル=7.0017元。前日は同

7.0015元だった。中国人民銀行はこの日の人民元の中心レートを同7.0015 元と、ペッグ制廃止以来の最高水準に設定した。

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