歴代SEC委員長:ポールソン米財務長官の金融行政改革案に異論

米証券取引委員会(SEC)の歴代委員長3 人は、ポールソン財務長官提案の金融行政改革がSECの力を弱める恐れがあ るとみている。

デービッド・ルーダー、アーサー・レビット、ウィリアム・ドナルドソン の3氏は、SECよりもかなり規模の小さい米商品先物取引委員会(CFTC) と同じアプローチをSECが採用するよう財務省が後押ししていることは間違 いになると指摘している。同省は3月31日に発表した報告書で、SECとCF TCの統合を提案した。

レーガン政権でSEC委員長を務めたルーダー氏はインタビューで、SE Cが「市場関係者と非公式に協議した上で、改革を促すやり方で問題を解決す る慎重な態度」を取ることは、「有益でない」と述べた。

クリントン政権で1993-2001年にSEC委員長だったレビット氏はSE CとCFTCの統合を支持するものの、財務省はCFTCを「最重要」と見な すだろうとし、同省の提案する条件は「間違っている」と語った。

SECのジョン・ネスター報道官は、現職のクリストファー・コックスS EC委員長がSECとCFTCの統合を支持していないと述べた。同報道官に よれば、「コックス委員長は投資家を保護し、公平な市場を促し、資本形成を容 易にする最良の監視体制を主張する」という。

米証券大手ゴールドマン・サックス・グループの会長だったポールソン米 財務長官は報告書で、連邦準備制度に証券会社規制の作成を認めることなどを 通じ、中央銀行の権限強化の考えを打ち出した。

SEC委員長を05年6月に退いたドナルドソン氏も、同長官の提案に批判 的だ。同氏はインタビューで、「金融監督機関の再編を始める前に、あらゆる出 来事の検証をすべきだ」と指摘、議会は「新たな権限が必要か、行使されてい ない権限があるかどうか調べる必要がある」と述べた。

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