ゴルディアン・ノット、旗艦ファンドの生き残り目指す-SIV先駆者

ストラクチャード・インベストメント・ビー クル(SIV)市場の先駆者でゴルディアン・ノットを創業したスティーブン・ パートリッジヒックス(50)、ニコラス・ソッシディス(52)両氏は、旗艦ファ ンドの生き残りに向け戦っている。

最大級の銀行でさえ資金調達に苦しんでいるなかで、米格付け会社ムーデ ィーズ・インベスターズ・サービスによれば、ゴルディアンのシグマ・ファイ ナンスは9月までに債務200億ドル(約2兆500億円)を借り換える必要があ る。

ムーディーズは先週、シグマの信用収縮を乗り切る能力に対する懸念から、 400億ドル規模のシグマに対する格付けを「AAA」から5段階引き下げ「A 2」とした。別の格付け会社、米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P) も7日、シグマを「AAA」から「AA-」に格下げした。債務の借り換えが できなければ、シグマは解散となる公算が大きい。

1988年に米シティグループで初のSIVを生み出した両氏はロンドンを 拠点としている。SIVの主要な資金源であるコマーシャルペーパー(CP) の需要が干上がった後も、両氏は代替となる資金調達で市場の混乱から身をか わしてきた。だが、シグマが解散となれば、昨年7月に始まり、米証券大手ベ アー・スターンズの事実上の破たんにつながった信用市場の凍結が、まだ終息 に近い状況ではないことが示唆されることになる。

その上、米投資信託運用会社のフィデリティ・インベストメンツやフェデ レーテッド・インベストメンツなどは、運用しているマネーマーケットファン ド(MMF)がシグマに投資しており、こうしたMMFを支えることを余儀な くされる可能性も高い。

信用枠

資金データをまとめるクレーン・データのピーター・クレーン氏は、「シグ マがMMFにとって現在、一番の懸念事項だ」と述べる。シグマは主に9カ月 以内で償還となるCPを発行し、そこで得た資金をより長期の銀行社債や住宅 ローン担保証券といった高利回り資産に投資するSIVとしては最大。

S&Pによれば、過去9カ月間でデフォルト(債務不履行)となったSI Vの債務は、少なくとも総額310億ドル。ゴルディアン・ノットは3月19日、 シグマが債務危機を乗り越えるための「十分」な信用枠を持っているとするコ メントを発表。シグマのCP発行能力は「大きく落ち込んだ」ものの、レポ取 引を通じ260億ドルを調達し、より短い期間のCPをほぼすべて償還したとい う。

パートリッジヒックス、ソッシディス両氏はコメントを控えている。

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