米国債:2年債上昇、FOMC議事録はマイナス成長「公算大」と判断

米国債市場の2年債相場は上昇。3 月18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で参加者が今年上半 期に景気が縮小する「可能性が高い」と判断していたことが明らかにな り、買いが優勢となった。

トレーダーの間でFOMCが6月まで利下げを続けるとの見方が広 がるなか、2年債利回りは5週間ぶりの高水準から低下した。3月のF OMCでは0.75ポイントの利下げが実施され、政策金利は2.25%に設 定された。議事録ではFOMCの一部参加者が「長期にわたる深刻な景 気低迷」になる可能性を懸念していたことが示された。

AIGサンアメリカ・アセット・マネジメントの運用担当者、マイ ケル・チア氏は「市場参加者はFOMCの利下げはまだ終わっていない と確信を強めた」と述べ、「個人的にはフェデラルファンド(FF)金 利誘導目標は1%まで引き下げられると予想している」と付け加えた。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後 4時3分現在、2年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01ポイント)低下し1.87%。2年債価格(表面利率1.75%、2010年 3月償還)は約1/8上昇し、99 25/32。利回りは前日、5週ぶり高水準 となる1.99%を付けた。

10年債相場は下落。10年債利回りは前日比2bp上昇し3.56%。 議事録では、成長率低下で価格圧力が緩和する見込みだが、一部参加者 が「インフレに関する最近の情報には失望させられた」と指摘したこと が明らかになった。

短期債に魅力

2年債に対する10年債利回りの上乗せ幅は7bp拡大し169bpと なった。

UBSセキュリティーズの米国債ストラテジスト、ウィリアム・オ ドネル氏は「2年債利回りは2%に接近しており、短期債に割安感が戻 っている」と指摘。さらに、FRBの景気見通しが「短期債を下支えて おり、FOMCの利下げ軌道維持につながっている」と語った。

トレーダーの間では今月30日のFOMCでの0.5ポイントの利下げ 見通しが強まった。シカゴ商品取引所(CBOT)のFF金利先物相場 の動向によると、FOMCが30日の定例会合でFF金利の誘導目標を

0.5ポイント引き下げる確率は48%に上昇。前日は同確率は36%だった。

トレーダーはまた、6月のFOMCで政策金利が1.5%に引き下げ られる確率を19%とみている。この確率は1週間前の2倍以上に上昇し た。

ワシントン・ミューチュアル

米S&L(貯蓄・貸付組合)最大手ワシントン・ミューチュアルは 1-3月期決算が11億ドルの赤字になったと明らかにし、資本維持のた めの減配を発表した。サブプライム(信用力の低い借り手向け)住宅ロ ーン問題に端を発する金融機関の損失が深刻化しているとの見方から、 これも2年債への買い材料となった。

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