JFE:ブラジルで高炉検討へ-東国製鋼などと合弁、6000億規模(3

JFEスチールは8日、韓国・東国製鋼およびブ ラジル資源大手ヴァリ(旧通称リオドセ)と共同で、ブラジルに年産500万-600万ト ン規模の高炉建設を検討すると発表した。今後1年間で事業化調査を行う。実現すれ ば投資額5000億-6000億円の巨大プロジェクトとなる。世界最大の鉄鉱石生産国であ るブラジルから、JFEとヴァリとの米合弁や東国向けに鉄鋼半製品を安定的に供給 するのが狙い。

建設予定地はブラジル北東の沿岸部セアラ州のペセン地区。JFEと提携関係に ある東国製鋼とヴァリがこれまでに年産250万トン規模の高炉建設を検討してきたが、 今回3社での合弁検討を決めた。JFE側としては過半数を出資して経営の主導権を 握りたい考え。

JFEの粗鋼生産量は連結で3200万トン(2006年実績)と世界3位だが、鉄鋼世 界最大手の欧アルセロール・ミタルや中国・宝鋼集団などと伍して現在のポジション を維持するには、海外での生産拡大が課題となっており、今回の決定はその一環。

また国内の鉄鋼需要の大きな伸びが期待できず、温暖化ガス削減のためにも国内 での高炉新設が難しいことなどから、鉄鋼原料の豊富な地域、もしくは鉄鋼需要の成 長地域を候補地しとしており、このほかタイでも現地政府の高炉誘致計画への参画を 検討している。

鉄鉱石の生産国であるうえ、地理的に欧米に近いブラジルには各国鉄鋼メーカー の進出が相次いでおり、日本勢も新日本製鉄が日伯合弁鉄鋼メーカーのウジミナスを グループ会社化したうえで、拡張中。住友金属工業も仏大手と合弁で建設を予定して いる。

JFEグループの前身の川崎製鉄は1970年代にブラジル鉄鋼公社と共同でツバロ ン製鉄所を建設、その後リオドセなどと共同で運営していたが、JFEは05年に仏ア ルセロール(現アルセロール・ミタル)にツバロン株を売却した経緯があり、JFE としては二度目のブラジル進出となる。

JFEホールディングスの株価終値は前日比150円(3.3%)安の4380円。

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