3月街角景気:現状判断DIは2カ月連続で改善-先行きは悪化(2)

スーパーや家電量販店の店長、ガソリンス タンドの営業担当者など、景気の動きを肌で感じやすい職業に就いている人の 景気の現状判断は、3月に2カ月連続で改善した。春物衣料など一部に動きが 見られたものの、食料品の値上げの影響で家計の節約志向は続いている。

内閣府が8日発表した3月の景気ウオッチャー(街角景気)調査によると、 3カ月前と比べた景気の現状判断DIは36.9となり、2月の33.6から上昇。 全国11地域すべてで上昇しており、これは2006年3月以来となる。ただ、全 国のDIは、景気判断の分かれ目となる50を12カ月連続で下回った。また、 2-3カ月先の景気を示す先行き判断DIは38.2と2月の39.5を下回った。

景気ウオッチャー調査は、家計部門の消費動向の比重が約7割と高い。2 月は、例年より1日多い「うるう年」だったものの、個人消費は盛り上がりに 欠けた。ウオッチャー調査は月次の経済指標としては最初に発表されるため、 3月の消費動向などをみる上で参考材料となる。

内閣府は、3月の結果を受けた同指標に関する基調判断について、「景気 回復の実感は極めて弱い」とし、前月と同じ表現に据え置いた。丸山雅章政策 統括官付参事官(地域担当)は記者説明で、景気の現状判断DIは2カ月連続で 上昇したものの、家計部門では節約志向がみられ、企業部門では原材料価格上 昇に伴う収益圧迫もあり、「決して良くなってはいない」との見方を示した。

第一生命経済研究所の新家義貴主任エコノミストは発表後、「DIの水準 は依然としてかなり低く、ウオッチャーのコメントも弱めのものが圧倒的に多 い状況に変化はないが、2カ月連続でわずかながらも改善していることは事実 だ」と指摘、その上で「これまでにみられた急激な悪化に歯止めがかかり、下 げ止まり感がみられることについては評価して良いだろう」としている。

特徴的なコメントとして、家計関連では、「春らしくなってくるにつれて 薄手の春物が動き出している。ホワイトデー対応で菓子等も好調で売り上げも 『三寒四温』である」(南関東:百貨店)、企業関連では、「決算期を迎え、資 材や燃料費の高騰、資金繰り悪化による倒産が見られるようになった」(北海 道:輸送業)などが寄せられた。また3月末のガソリンの暫定税率の期限切れ に伴う影響については、「一時的な買い控えや特需があると思うが、大きな変 化は考えにくい」(九州:ガソリンスタンド)との見方も紹介されている。

同調査は、北海道、東北、北関東、南関東、東海、北陸、近畿、中国、四 国、九州、沖縄の11地域で、小売り、飲食、サービス、住宅などの家計関連、 製造業・非製造業の企業関連、雇用関連の3つの経済活動について、景気の変 化を反映しやすい仕事に携わる2050人を対象に実施した。今回の調査は3月 25日から月末にかけて行われ、有効回答率は90.2%。

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