グリーンスパン前FRB議長:信用危機は少なくとも50年で最悪(3)

グリーンスパン前米連邦準備制度理事会(F RB)議長(82)は8日、現在の信用危機は少なくとも過去50年間で最悪との 認識を示した。

グリーンスパン氏はこの日、東京での会合でワシントンから衛星回線を通じ て講演。「現在の信用危機は過去半世紀で最も厳しく、期間はそれ以上の可能性 がある」と語った。

同氏はまた、サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン市場の崩壊 による悪影響の程度について、今後数カ月間は分からないとの認識も示し、「価 格が安定する地点に到達しただろうか。それについては向こう数カ月間、知るこ とはできない」と述べた。ただ、住宅在庫の減少に伴い、価格は2009年初めま でに安定し始める可能性があるとも付け加えた。

同氏の発言を受け、アジア時間の米国債市場では、10年債利回りが低下。 日本時間午前10時7分現在、1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下 の3.53%(キャンター・フィッツジェラルド調べ)となっている。

インフレについて、グリーンスパン氏は現在の景気減速局面で抑制されるだ ろうと予測。ただ、その後世界経済が勢いを回復するにつれて、上向くとの見通 しも示した。

同氏は「経済のスラック(たるみ)が増しているときにインフレ高騰を想像 するのは難しい。インフレ圧力は徐々に高まるものの、現在のスラック局面では 恐らく抑制され、景気が上向けば、確実に再浮上してくるだろう」と語った。

グリーンスパン氏はブルームバーグテレビジョンのワシントンのスタジオ からドイツ銀行の米国担当チーフエコノミスト、ピーター・フーパー氏の質問に 答える形で発言した。ドイツ銀は昨年8月、グリーンスパン氏をコンサルタント として起用している。

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