米財務長官:コロンビアとのFTA承認を-米景気は劇的に減速(2)

ポールソン米財務長官は7日、コロンビアと の自由貿易協定(FTA)を承認するよう議会に求め、自由貿易協定への反対は 孤立主義の台頭につながると警告した。

同長官はフロリダ州マイアミでの米州開発銀行(IADB)年次総会で演説 し、「コロンビアとの自由貿易協定の議会承認は、暴力や政情不安との闘いで大 きく進展している中南米の主要同盟国への支持を打ち出すことにより、同地域の 民主主義を擁護する」と語った。

ポールソン長官は中南米の政治・経済情勢が近年、進展しているのは同地域 の経済統合が理由の1つだと指摘。貿易協定が米国での失業につながる可能性が あるものの、保護主義的な政策で対応することは間違いであり、世界経済に打撃 を与えるとの考えを明らかにした。

さらに「ブッシュ政権は保護主義の台頭を抑制することに全力を挙げてい る」と述べた。

ブッシュ政権は早ければ今週にもコロンビアとの貿易協定に関する法案を議 会に送付する可能性がある。ペロシ下院議長(民主党)と上院財政委員会のボー カス委員長(同)は3日、ブッシュ大統領に法案提出の再考を求めた。

労働組合のほか、大統領選の民主党候補指名を争っているクリントン上院議 員(ニューヨーク州)とオバマ上院議員(イリノイ州)はともに米国の雇用消失 の可能性を理由に反対を表明している。

ポールソン長官はあらためて「米国経済が劇的に減速してきていることは疑 いようがない」と指摘、住宅および資本市場を中心に「リスクは下振れ方向」だ と語った。

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