日本株は小反落へ、アルコア減益で米景気不安-自動車や電機下落(2

東京株式相場は小反落が予想される。米国 で7日から始まった第1四半期(1-3月)決算発表では、アルミ大手のアル コアが大幅減益となった。マイクロプロセッサー(MPU、超小型演算処理装 置)2位のアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)は、売上高が同社 の当初予想を下回ったことを明らかにしており、米景気に対する慎重な見方が 再燃。自動車や電機など米景気の動向に敏感な業種に売りが先行しそうだ。

一方、海外商品市況では原油先物が大幅続伸、金や銅も上昇しており、業 績への恩恵が見込まれる石油や大手商社、非鉄金属といった資源関連株が連日 で買われ、相場全体を下支えする公算。

ドイツ証券の下出衛チーフエクイティストラテジストは、「前日の米株が 高安まちまちだった流れを引き継ぎ、明確な方向感が出にくい」との見方を示 す。同氏は、日経平均株価で1万3500円を意識した動きを予想している。

米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物6月物の7日清算値は1万 3470円で、同日の大阪証券取引所の終値(1万3490円)に比べて20円安だっ た。7日の日経平均株価は1万3450円23銭で取引を終えていた。

米アルコアの1-3月期は54%減益

ダウ工業株30種平均の構成銘柄の先陣を切ってアルコアが7日発表した 1-3月期決算は、エネルギーコストの急騰が響き、前年同期比で54%減益と なった。またAMDは同日、同業最大手米インテルとの競争激化が背景に、1 -3月の売上高が当初予想を下回ったと発表し、従業員の10%を削減する計画 を示した。アルコア決算とAMDの下方修正は通常取引終了後に発表された。

一方、7日の米国株式相場は、S&L(貯蓄・貸付組合)最大手ワシント ン・ミューチュアルが50億ドルの出資を受けるとの観測が好感され、金融株 を中心に買いが先行したが、次第に売りに押される展開となった。ダウ工業株 30種平均は前週末比3.01ドル高の12612.43ドルで終了。ナスダック総合指数 の終値は6.15ポイント(0.3%)安の2364.83。

NY原油は大幅続伸

7日のニューヨーク原油先物相場は大幅続伸。燃料在庫が減少するとの予 想が広がるなか、より高い投資リターンを求めて資金が商品市場に集まった。 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で取引される原油先物5月限は前週末 比2.86ドル(2.7%)高の1バレル=109.09ドルで終えた。また、ニューヨーク 市場で金先物も上昇し、ロンドン金属取引所(LME)では銅や亜鉛などが軒 並み続伸した。

こうした商品相場の上昇を背景に、評価益や販売単価にプラスに働く石油 元売りや総合商社、非鉄株に投資資金が流入するとみられる。

イオンやディスコに売り公算、アトリウムは上昇か

個別では、単体の業績が落ち込んだうえ、傘下のカード子会社や米アパレ ル子会社も振るわず、08年2月期の連結純利益が前の期比24%減となったイ オンが売られそうだ。半導体メーカーの設備投資先送りや円高・ドル安が響き、 08年3月期の連結経常利益が一転して減益となったようだと8日付の日本経済 新聞朝刊が伝えたディスコ、原料高の転嫁が進まず08年3月期の連結営業利 益が一転して減益となったもようと同紙が報じたDICも下げる公算。

半面、不動産融資保証が伸び、09年2月期の連結純利益は前期推定(約 120億円)比8%増の130億円前後と最高益を更新する見通しと日経新聞が伝 えたアトリウムが買われそう。新規顧客先の立ち上がりや営業増強が奏功し、 09年2月期の連結純利益を前期比46%増と計画した富士エレクトロニクス、 バラスト水の船内浄化装置を三菱重工業と共同で開発したと発表した日立プラ ントテクノロジーも上昇する可能性がある。

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