2月の景気一致指数、2カ月連続で50%下回る-先行は50%割れ回避

2月の国内景気の現状を示す景気一致指数は、 生産・出荷関連の指標悪化などが響き、2カ月連続で判断の分かれ目となる50% を下回った。半年程度先の景気動向を示す景気先行指数は、在庫率や住宅関連 の指数が改善し、50%割れを回避した。

内閣府が7日発表した景気動向指数(速報)によると、一致指数(DI) は44.4%、先行指数(同)は50.0%、遅行指数(同)は50.0%だった。ブルー ムバーグ・ニュースがエコノミストを対象にした事前調査の予想中央値は、一 致指数が44.4%(21人対象)、先行指数が50.0%(23人対象)だった。

政府は3月の月例経済報告で、景気回復は「このところ足踏み状態にある」 とし、2002年2月以降の景気拡張局面で3度目となる「踊り場」入りとの認識 を示した。08年前半に米景気がマイナス成長となる可能性が視野に入る中、外 需に頼る日本経済は、踊り場にとどまるのか、景気後退に陥るのか、正念場を 迎えている。

第一生命経済研究所の新家義貴主任エコノミストは発表前に、3月の一致 指数についても50%を上回るか否かは「微妙な状況であり、簡易的な景気後退 判定基準とされる3カ月連続50%割れを3月に満たしてしまう可能性がある」 と指摘。その上で、「現在、景気回復局面が持続できるかどうか微妙な局面にさ しかかっていることは事実であり、07年10-12月をピークとして既に景気後退 局面入りしているという見方が今後、一段と強まるとみられる」と述べていた。

景気動向指数には先行、一致、遅行の3指数があり、各指数を構成する指 標が3カ月前と比べて改善した割合を、DI(ディフュージョン・インデック ス)を使って景気の方向性を示す。生産や消費、物価、雇用、金融など景気に 敏感に反応する指標を合成し、50%が景気の転換点の目安となる。

景気動向指数では判断できない景気の力強さやスピードといった量感を示 すコンポジット・インデックス(CI)でみると、2月の一致指数は112.4と 前月の111.9(改定後)から0.5ポイント上昇した。

内閣府は4月分(6月公表予定)から、景気動向指数の主な判断材料をDI からCIに切り替える。内閣府ではCIを参考指標として公表しているが、先 進各国ではCIを使うのが主流となっている。

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