ヤフー株が高値、マイクロSが米ヤフーに3週間以内の買収合意を要請

ポータル(玄関)サイト国内最大手ヤフー の株価が反発。午後一段高となり、取引時間中の年初来高値を更新した。米マ イクロソフトは5日、米ヤフーに対する4兆円を超える買収提案について、3 週間以内に合意するよう求めた。提案から約2カ月間続いていた両社の交渉は 新しい局面に入った格好で、こう着状態にあった両社の交渉が進展、間接的に 日本のヤフーにもポジティブな影響が出るとの見方が広がっている。

ヤフーの株価は午後の取引で一段と買いが優勢になり一時、前週末比 3600円(7.4%)高の5万5400円まで上昇。3月28日に付けた取引時間中の 年初来高値5万4600円を超えた。

髙木証券投資調査部の勇崎聡次長は、「こう着状態から3週間後には何ら かの結論が出る新しいステージに入ったことを歓迎した買いだろう。着地点が 見えないために、逆に思惑や期待が先行する結果になりがちな側面もある」と 指摘した。

米マイクロソフトのスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)は5 日、ヤフーに書簡を送付し、446億ドル(約4兆5260億円)の買収提案につ いて3週間以内に合意するように要請した。米ヤフーは、日本のヤフーの株式

33.4%を保有する大株主。「いずれにせよ、日本のヤフーへの影響は間接的な ものになる可能性が高く、当面は米国での動向を見極める対応が望ましい」 (勇崎氏)という。

米ヤフーの厳しい業績が追い風になる可能性も

米インターネット業界の動向に詳しい東海東京証券外国株式部の調査・支 援グループの町山浩幸グループリーダーは、「マイクロソフトは時間を区切っ て一気にけりを付けるつもりだ」と指摘。町山氏は、マイクロソフトの提案内 容は「ヤフーには最善のものであり、受け入れておかないと米ヤフーの株主か ら将来的には訴訟を含め、責任を追及される事態になりかねないのではない か」との見方を示した。

また町山氏は、「まもなく発表される1-3月期のヤフーの企業業績は厳 しいものになりそうだ。ただ、この業績内容の悪化がちゅうちょしているヤフ ーの経営陣をマイクロソフトとの合意へと、背中を押す可能性がある」という。 米ヤフーの業績発表は4月22日を予定。

独立系投資顧問のマーケット・アンド・テクノロジーズ代表取締役、内 山俊隆氏は今回のマイクロソフトの買収合意に向けた強い姿勢が、結果的に日 本のネット業界の再編にも影響を与えると見た投資家を活気づかせたと指摘。 その上で、「ヤフー株は当面は高値で推移するだろう。再編期待はヤフー株だ けではなく、業界全体が活性化するだろうと期待は高まっている、すでに有望 なネット株にはきょう買いが入り始めている」との認識を示した。

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