ソフバンク株が午後一段高、3月携帯は首位堅持-三菱U格上げも(2)

国内通信3位ソフトバンクの株価が急反発 し、午後に入って一段高の展開となっている。株価水準の出遅れ感などを理由 に、三菱UFJ証券が投資判断を引き上げるという材料があったほか、午後に 発表された3月の携帯電話統計では過去最高の純増を記録した。11カ月連続で 純増シェア首位を守ったことで投資資金の流入が活発化、一時前週末比121円 (6.5%)高の1984円まで買われた。また、グループ企業であるポータル(玄 関)サイト国内最大手のヤフー株の反発も材料視されている。

ソフトバンクの3月純増数は54万3900件。利用者間の無料サービスや端末 の品ぞろえ充実で、KDDIの猛追をかわした。広報担当者の栗原新氏によると、 これは英ボーダフォン日本法人など前身の時代を通じても過去最高。対するKD DIは50万500件だった。国内最大手NTTドコモは17万3700件の純増。

3月携帯統計で「割安感」増幅

三菱U証の森行眞司シニアアナリストは7日付リポートで、ソフトバンク の投資判断を従来の「買い」から「強い買い」に引き上げ。「想定以上の加入 者獲得や、端末原価低減」などが理由だとしていた。携帯統計はその見方を増 幅させた格好だ。

また、森行氏はブルームバーグ・ニュースによる電話取材で、ソフバンク 株の「ポイントは出遅れ感」だとして、割安さから今後も上昇余地があるとの 見方を示した。

KDDIも

森行氏は、KDDIについても「端末原価低減や販売奨励金削減」で業績 への好影響が出るとの見方から、同じく投資判断を「買い」から「強い買い」 に変更。これを受けてKDDI株も4営業日続伸し、一時3万1000円 (4.7%)高の69万5000円まで買われる場面があった。

森行氏によると、「このところ通信株への問い合わせは多く、今後も物色 対象になるのでは」と述べている。年初から前週末までの東証情報・通信株指 数の騰落状況はマイナス13.9%で、同期間のTOPIXの下落率12.7%をア ンダーパフォームしている。

また、UBS証券の乾牧夫アナリストも「信用不安を背景にソフトバンク の株価は下がっていた」と指摘。7日の上げはその反動でもあると語った。

ヤフー要因

ソフバンクに関しては、米マイクロソフトが5日、米ヤフーへの買収提案 について3週間以内に合意するよう求め、立ち往生していた買収問題が進展を 見せた。米ヤフーは、日本のヤフーの株式33.4%を保有する大株主。

三菱U証の森行氏、UBS証の乾氏はともに、買収問題進展で思惑買いが 誘われたとの見方を認めながらも、マイクロソフトによる買収が実現したとし ても「日本のヤフーまでもが売られるとは考えにくい」(森行氏)という。

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