大和証G:サブプライムで痛む欧米金融機関に日本で資本調達提案(3)

国内証券第2位の大和証券グループ本社は米 サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題で資本が脆弱(ぜいじゃ く)となった欧米金融機関に資本調達を提案する準備に入った。米国に比べ安定 している日本の金融資本市場で、資本増強を調達面から支援し、国際的で規模の 大きい金融機関の債券、株式などの引き受け案件獲得を目指す。

清田瞭次期会長(現副会長)が7日までにブルームバーグ・ニュースとのイ ンタビューで、「今、球を投げ始めたところ」とし、米国と欧州ですでに一部活 動を開始していることを明らかにした。提案先の具体名などについては言及を避 けながらも、「いくつか候補者を選んで集中的にやりたい」と意欲を示した。引 き受ける社債や株式を日本の金融機関や個人投資家に販売する方針だ。

日本の資本市場「吸収力ある」

これまでに欧米金融機関は約23兆円のサブプライム関連損失を計上し、シ ティグループやリーマン・ブラザーズが相次ぎ資本増強に追い込まれた。資金の 出し手として中東やアジアなどの政府系ファンド(SWF)が台頭する中、日本 からはみずほコーポレート銀行によるメリルリンチ出資にとどまるが、大和は 1500兆円に上る個人金融資産なども調達資金の原資になるとみて動き出した。

清田次期会長は、サブプライム問題が終息したとしても国際決済銀行(BI S)新規制の影響などで「中長期的には欧米金融機関の資本調達は続く」とみて いる。その上で「日本はそれを吸収していく力がある」と述べ、日本の金融資本 市場を活用すれば欧米金融機関は十分な資本を調達でき、低金利が続く日本の投 資家にとっても魅力的な投資機会になるとの認識を示した。

バブル崩壊後の金融再生と「今回は逆」

いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は「発想自体はすばらしい」と述べた。 ただ「日本人は投資リスクに対して鈍感だ。サブプライム問題はまだ道半ばであ り、今後も欧米投資銀行の株価は下がる可能性がある」と指摘。投資家はサブプ ライム問題の大きさとその影響を踏まえて投資する必要があるとみている。

バブル経済の崩壊後、不良債権問題に苦しむ日本金融機関に米ゴールドマ ン・サックスやリップルウッド(現RHJインターナショナル)などが投資し、 再生に貢献した。清田次期会長は「今回は逆だ」との認識を示し、欧米金融機関 などへの投資は「大きなチャンスになる」と述べた。

大和証G株の7日終値は前週末比12円(1.3%)安の914円。

--共同取材:安 真理子 Editor:Kazu Hirano, Yoshito Okubo

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 河元 伸吾 Shingo Kawamoto +8-13-3201-3540 skawamoto2@bloomberg.net 日向 貴彦 Takahiko Hyuga +81-3-3201-7498 thyuga@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 大久保義人 Yoshito Okubo +8-13-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net Philip Lagerkranser +8-52-2977-6626 lagerkranser@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE