債券は小幅安、株価の戻りや高値警戒感で-10年債は一時1.30%(2)

債券相場は小幅安(利回りは上昇)。前週末 の米国市場で、3月の雇用統計が予想を下回ったことを受けて債券が買われた 地合いを引き継ぎ、買い先行で始まった。新発10年債利回りは朝方に1週間ぶ り水準となる1.30%まで低下した。しかし、その後は日経平均株価が上昇に転 じたことや高値警戒感から先物市場を中心に売りが優勢となった。

三菱UFJ証券シニア債券ストラテジストの長谷川治美氏は、「米雇用統計 を受けて米国債の金利は低下したが、株価は下げ渋った。円債は上値を試して 始まったものの、買いが続かず、戻り売りに押された」と説明した。

東京先物市場で中心限月6月物は、前週末比17銭高い139円82銭で寄り 付いた。いったん139円95銭まで上昇したが、次第に売りが優勢になって下げ に転じ、午前の終了直前には139円52銭まで下落した。結局は10銭安の139 円55銭で引けた。

日経平均株価は小幅反発。前週末比57円17銭高い1万3350円39銭で午 前の取引を終えた。安く始まったが、その後は持ち直して上昇に転じた。

新発10年債利回りは1.32%

現物債市場で新発10年物の291回債利回りは、前週末比3ベーシスポイン ト(bp)低い1.305%で取引を開始。いったんは1.30%に下げ、1日以来の低 水準をつけた。その後は、徐々に水準を切り上げ、1.32%で午前の取引を終了 した。

ABNアムロ証券の市川達夫チーフ債券ストラテジストは、10年金利につ いて、米雇用統計の「悪化は想定の範囲内で、1.3%を割るほど大きなインパク トはなかった」と指摘。期初に入って需給が好調なことから押し目買いに支え られているが、1.3%を割り込み、1.2%台で定着するには、日銀の利下げなど、 大きな材料が必要だとみている。

先物相場は小幅ながら下げに転じたが、現物債は底堅さを維持した。リー マン・ブラザーズ証券の山下周チーフJGBストラテジストは、米雇用統計や 日銀短観(企業短期経済観測調査)の悪化を受けて、金利が上がりにくいとい うコンセンサスが形成されつつあると指摘。「期初ということを考えると、投資 家は買いを入れていくしかない」との見方を示した。

米国債市場は長期中心に買い膨らむ

前週末4日の米国債相場は上昇。雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予 想よりも減少し、賃金の伸びがほぼ2年ぶりの低水準にとどまったため、長期 債を中心に買いが膨らんだ。

雇用統計では非農業部門雇用者数は前月比8万人減少した。2月の雇用者 数は7万6000人減。エコノミスト予想の中央値は5万人減だった。失業率は

5.1%と、2月の4.8%から上昇。平均時給は前年同月比3.6%増加した。

キャンター・フィッツジェラルドによると、10年債利回りは前日比11bp低 下し3.48%。2年債利回りは6bp低下の1.83%。

(債券価格)                           前週末比     利回り
長期国債先物6月物          139.55     -0.10      1.465%
売買高(億円)              15678
10年物291回債             99.82                1.32%(-0.15)

--共同取材:池田祐美 Editor:Hidenori Yamanaka,Norihiko Kosaka

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