PIMCOの正直氏:日本国債を中立から若干の売りに-中期債が魅力

米パシフィック・インベストメント・マネジ メント(PIMCO)の日本部門、ピムコジャパンのポートフォリオマネジャー、 正直知哉氏は、7日放映のブルームバーグ テレビジョンとのインタビューで、 日本国債の投資戦略について、「ロング(買い)から中立、中立から若干のアン ダーウエ-ト(売り)に移ってきている」と述べた。主なコメントは以下の通り。

日本国債を動かす要因について:

「国内要因よりも海外要因の方が重要な要因。米国発の資産バブルの崩壊が バランスシート毀損(きそん)・信用収縮を促しており、これにより景気の停滞 とさらなる資産価格の下落という『負のスパイラル』に入っている。『負のスパ イラル』に対して、金融・財政でどういう政策対応が行われていくのかが、世界 的な債券市場、日本国債市場にとって一番大きな要因だと思う」

日銀の金融政策について:

「日銀の政策は、今の0.5%のまま、少なくとも来年度しばらくは変わらな いとみている。一部には利下げをメインシナリオにしている人もいるが、私はあ くまでリスクシナリオだと思っている」

日本国債の投資戦略:

「日銀の利下げがない前提なら、今の長期金利はフェア(適正)な水準。前 月に起きた一部ヘッジファンドの解消売り、『質への逃避』でかなり金利が低下 したので、少し金利が下がり過ぎたという感じを持っている」

「足元は、金利戦略としては、中立から若干のアンダーウエートにしている。 昨年夏から米国の景気・資産価格の動向はかなり厳しいと認識し、日本国債に関 しても、デュレーション(年限)を長期化してロングできた。しかし米国での大 きな政策変更の可能性を考え、10年債利回り1.2%台というのはかなり低くなっ てきた。低下余地が限定的になってきたということで、ロングから中立、中立か らアンダーウエートに移ってきている」

「今のイールドカーブ形状を考えると、特に4年から5年あたりの中期セク ターが一番魅力的。日銀の金融政策は、利下げはないにしても、当面0.5%でか なり据え置かれると思っている。短期から中期にかけてまだ金利が徐々に寝てい く感じで中期が低下する可能性高い。その他では、3月のヘッジファンドのレバ レッジ解消売りでイールドカーブ形状が歪(ゆが)んでいる。特に4年から10 年にかけてみると、先物中心にした7年セクターがかなり割高。その両端の4年、 10年が相対的に割安感があるので、そこを中心に投資すればよいと思う」

米連邦準備制度理事会(FRB)の政策対応について:

「3%の利下げをこの半年間で実現した。その後に出てきた各種の流動性対 策もかなり革新的。この数週間に出てきたことは非常に重要なインプリケーショ ン(含み)があると思う。プライマリーディーラーに対してディスカウントウイ ンドーに対する参加を広げた。FRBがプライマリーディーラーに対する最後の 貸し手になった」

「ベアー・スターンズとJPモルガンのスキームの中で、FRBがバランス シートを使って、特定の資産価格すなわちモーゲージセキュリティーズ(住宅ロ ーン担保証券)にリスクを取ることになったのは、非常に重要。これまでの金 利・流動性対策から、徐々に特定の資産にターゲットを置いた政策に変わってき ている。伝統的な金利政策から徐々に政府に政策のバトンが移ってきている」

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE