米国株:上昇、ワシントンMの資本増強観測で-情報技術株は下落(2)

米株式相場は上昇。経済成長の鈍化がテクノ ロジー企業の業績を損ねるとの不安が根強いものの、S&L(貯蓄・貸付組 合)最大手ワシントン・ミューチュアルが50億ドルの出資を受けるとの観測 が好感されて地合いが改善した。

ワシントン・ミューチュアルはほぼ25年ぶりの大幅高を記録。同行はバラ ンスシート強化のために資金注入を求めてプライベート・エクイティ(PE、 未最大手ワシントン公開株)投資会社と交渉している。原油価格が急騰したほ か、ガソリン価格が最高値を記録したことが材料となり、石油大手のエクソン モービルも上昇した。一方、半導体のブロードコムを中心にテクノロジー株は 下落。調査会社iサプライが携帯電話やデジタルカメラに使用するメモリーチ ップの売上高予想を下方修正したのが嫌気された。

S&P500種株価指数は前週末比2.14ポイント(0.2%)上げて1372.54。ダ ウ工業株30種平均は同3.01ドル高の12612.43ドル。ナスダック総合指数は

6.15(0.3%)下落して2364.83。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落 比率は10対9。

リーマン・ブラザーズ・プライベート・インベスト・マネジメントの株式ス トラテジスト、シメオン・ハイマン氏は、「流動性ひっ迫の緩和がみられ始め ている。金融サービス部門への投資を強化し、資金を注入している投資家が幅 広くいる。ただボラティリティーという面については、視界が良好だとは考え ていない」と語った。

金融株に買い

この日は金融株がS&P500種の上げを支えた。ワシントン・ミューチュア ルの出資交渉を手掛かりに銀行が世界的な信用損失を乗り越えられるとの観測 が広がった。

ワシントン・ミューチュアルは29%高。前日までの1年間で同社は時価総額 の74%を失っていた。匿名関係者によるとプライベート・エクイティ(PE、 未公開株)投資会社TPG率いる企業連との交渉はかなり進んだ段階にある。 TPGとワシントン・ミューチュアルの広報担当はいずれもコメントを避けた。

米証券メリルリンチが欧州銀行の株式投資判断を引き上げたことも金融株の 買い手掛かりとなった。

ブルームバーグがまとめたアナリストの予想平均では、S&P500種採用企 業の第1四半期利益は前年同期比で11.3%減少すると予想されている。

原油価格の急騰やガソリン最高値を手掛かりにエクソンモービルのほか、シ ェブロンも値上がりした。

小売株は苦戦

一方、原油高を嫌気して、小売株は産業別24指数のなかで最も売りを浴び た。百貨店のディラードや99セントストアを展開するファミリー・ダラー・ ストアーズはいずれも売られた。

自動車のゼネラル・モーターズ(GM)はダウ工業株30種平均の銘柄のな かで値上がり率2位。サプライヤーで起きているストライキが終了する可能性 があるとの観測が背景。GMのライバルメーカー、フォード・モーターも米金 融紙バロンズが株価上昇の可能性を指摘したことが好感され、買われた。

検索エンジン大手ヤフーは下落。米マイクロソフトはヤフーに提示した買収 案について、ヤフーの取締役会が3週間以内に同案を受け入れない場合は株主 に直接働きかけると述べている。

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