英中銀:利下げの公算、住宅ローンの「パニック」が拡大-10日発表

イングランド銀行は今週開く金融政策委員 会(MPC)で、政策金利の引き下げを余儀なくされる可能性がある。信用収 縮が住宅ローン市場に波及し、前回の1991年のリセッション(景気後退)以来 で最悪の住宅不況が一段と悪化している。

HSBCホールディングスやネーションワイド・ビルディング・ソサエテ ィ、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)など英金 融機関は、バランスシート改善のため、ローン金利を引き上げたり、低金利で のローン提供から撤退している。それが英中銀による昨年12月以来2回の利下 げの効果を薄め、政策当局者の景気てこ入れを困難にしている。

住宅ローン会社TSマッケンジーのディレクター、ナイジェル・ウエルチ 氏は「これはパニックだ」と指摘、「住宅ローンはさらに割高となり、借り入 れが困難になっている。必要な住宅ローンを獲得できないとみられる一部の 人々について、申請を断わらざるを得なくなっている」と述べた。

信用状況の悪化を受け、ドイツ銀行やバンク・オブ・アメリカのエコノミ ストは先週、政策金利見通しを変更し、イングランド銀行が10日のMPCで利 下げに動くと予想した。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト61人を対象にまとめた調査によ れば、49人がキング総裁率いるMPCが政策金利を0.25ポイント引き下げ 5%に設定すると見込んでいる。予想通り利下げが行われた場合も、英国の政 策金利は依然として主要7カ国(G7)諸国のなかで最高水準にとどまる。米 国の政策金利は2.25%、欧州中央銀行は4%。

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