EU財務相会議:信用収縮は景気に脅威、成長は持続へ-声明草稿

欧州連合(EU)の財務相らは4、5日の 会

議後に発表する声明で、世界的な信用収縮が経済に悪影響を及ぼすリスクを指 摘し、米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連の損失見通し を公表するよう銀行に求める見通しだ。声明の草稿で4日、明らかになった。

ブルームバーグ・ニュースが入手した草稿は「金融市場には混乱があり、 実体経済に負の影響が及ぶリスクが浮上した」との認識を示している。その上 で「バランスシート上か簿外かを問わず、リスク資産の保有や損失について、 直ちに完全に開示することを金融機関に求める」としている。

EUの財務相と中央銀行当局者らは4、5の両日、スロベニアでの会議で、 EUの銀行システムの監視改善や与信縮小のなかでの成長持続に向けた政策に ついて意見を交わす。

草稿によると、財務相らは「このような背景の中で、EU経済は緩やかな 景気減速に見舞われる公算が高い」との認識を示している。

欧州銀行連盟(EBF)によると、3カ月物欧州銀行間貸出金利(EUR IBOR)は4日、4.74%と昨年末以来の高水準を維持。欧州中央銀行(EC B)のトリシェ総裁は同日、「短期金融市場にはある程度の緊張が続いてい る」 と述べた。ドイツのシュタインブリュック財務相は、金融市場の「状況は引き 続き非常に深刻だ」と発言した。

成長減速が見込まれるものの、欧州委員会のアルムニア委員(経済・通貨 担当)とルクセンブルクのユンケル首相兼財務相はいずれも、欧州のリセッシ ョン(景気後退)の可能性を否定した。声明の草稿はユーロ上昇と原油高が欧 州経済を減速させるものの、同地域の良好な財政・貿易収支が成長を支えると の見通しを示している。

一方で当局者らは、インフレへの懸念を表明している。アルムニア委員は インフレが引き続き「懸念材料」と述べ、トリシェ総裁はインフレ期待の抑制 が重要との考えをあらためて示した。

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