米国株(4日):S&P500種は続伸、商品関連株に買い-ダウは反落

米株式市場ではS&P500種株価指数が続 伸。銀行の利益見通し悪化と失業率の上昇に押されたものの、商品関連株の大 幅上昇に支えられ、週間ベースでは過去2カ月余りで最大の上げとなった。

エクソン・モービルのけん引でエネルギー株は5週間ぶり高値に上昇。原 油価格は反発し、1バレル当たり106ドル台で引けた。外国為替市場ではドル が対ユーロで下落。今月の連邦公開市場委員会(FOMC)では0.5ポイント の利下げが実施されるとの見方が強まった。

JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカが売られ、ダウ工業株 30種平均を押し下げた。アナリストがワシントン・ミューチュアルの利益見通 しを引き下げたほか、格付け会社のフィッチ・レーティングスがMBIAの格 付けを「AAA」から引き下げたことが背景。

S&P500種株価指数は前日比1.09ポイント(0.1%)高の1370.40。 一時は同0.5%安に下げていた。ダウ工業株30種平均は同16.61ドル (0.1%)安の12609.42ドル。ナスダック総合指数は7.68ポイント (0.3%)高の2370.98。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落は上昇 銘柄919に対し、下げ銘柄が935。

イースタン・インベストメント・アドバイザーズ(運用資産約17億ド ル)のマネジングディレクター、デーモン・バーグロウ氏(ボストン在勤)は、 「悪い内容の経済指標にもかかわらず、株価が上昇するのは明るい兆しだ」と 指摘。「商品関連株は実に好調だ。米利下げでドルが押し下げられ、商品価格 が押し上げられるとの思惑が働いている」と述べた。

朝方は3月雇用統計で非農業部門雇用者数が8万人減少し、失業率が

5.1%に上昇したことから、株式は軟調に寄り付いた。ブルームバーグがまと めたエコノミスト調査では、雇用者数5万人減と失業率5%が予想されていた。

週間ベース

週間ベースではS&P500種は4.2%の上昇。スイスのUBSと米リーマ ン・ブラザーズ・ホールディングスの増資計画を好感し、S&P500種は1日 に急伸した。ダウは週間ベースで3.2%、ナスダックは4.9%の値上がり。

米エネルギー最大手のエクソン・モービルは0.6%高。ニューヨーク商業 取引所(NYMEX)で取引されている原油先物5月限は前日比2.40ドル (2.31%)高の1バレル=106.23ドルで終了した。インフレヘッジ狙いの商 品買いが背景にある。

資産規模で米銀3位のJPモルガン・チェースは71セント安の45.57 ドル。バンク・オブ・アメリカ(BOA)も下げた。

金融保証(モノライン)最大手のMBIAも安い。格付け会社のフィッ チ・レーティングスはMBIAの資本は格付け「AAA」の適正水準より最大 38億ドル不足していると指摘した。

米S&L(貯蓄・貸付組合)最大手のワシントン・ミューチュアルは 11%の急落。S&P500種採用銘柄のなかで値下がり率トップとなった。キー フ・ブリュイエット&ウッズのアナリストらはリポートで、ワシントン・ミュ ーチュアルの信用損失が増加するとの見方に基づき、2008年の同社損失は従 来予想を上回り、09年の利益も圧縮されるとの見通しを示した。

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