大和証G:ベトナム最大手サイゴン証、出資引き上げ検討-提携強化(3)

国内証券第2位の大和証券グループ本社が、 ベトナム最大手でサイゴン証券に対する出資比率の引き上げを検討していること が明らかになった。アジア諸国の経済成長が続く中、ベトナム市場の先駆者でホ ーチミン市証券取引所にも上場するサイゴン証との資本・業務提携強化によりビ ジネスを獲得し、目標としている海外収益の拡大につなげる。

大和証Gは、出資比率の引き上げや提携強化についてサイゴン証と協議して いる。同社の清田瞭次期会長(現副会長)が4日までにブルームバーグ・ニュー スとのインタビューに答えた。サイゴン証との連携でベトナム国営企業の民営化 やIPO(株式の新規公開)案件などの獲得を目指す。大和は2007年7月にサ イゴン証株式の1.25%(約13億円)を取得していた。

アジアは「競争激戦区」

清田次期会長はインタビューで、「野村やメガバンクもそうだが、大和もア ジアを強化するスピードはものすごく速い」とし、同地域では内外金融機関との 競争が激しいとの認識を示した。リテール(個人向け)業務に強みを持つ最大手 のサイゴン証との提携では「我々がこれまで培ったプロダクトの組成、供給を通 じて提供できるビジネスがある」という。

中国やインドなど発展が著しいアジアでは、野村ホールディングスやみずほ フィナンシャルグループなど日本の金融機関が拠点拡大などを進めている。大和 はアジア地域の営業収益目標(年間)を5年後には8倍の1000億円に拡大する 計画で、07年10月には傘下の大和証券SMBCがベトナムのハノイに駐在員事 務所を開設、フィリピンの首都マニラになどには現地法人を構える。

ベトナムの先駆者との提携

クレディ・スイス証の大野東アナリストは、中国で欧米金融機関に後れを取 った日本勢にとっては、「次のマーケットとして注目されるベトナムやインドネ シアなどのアジア地域でどれだけ存在感を示していけるかがカギになる」と指摘。 その上で「ベトナムの最大手証券との資本関係強化という動きは、将来の展開に 期待が持てる」と評価する。

サイゴン証は99年設立のベトナムで初の証券会社。従業員数は約400人。 07年の純利益は前年比3倍の5400万ドル(約54億円)に拡大した。大和証G 広報部の渕ノ上亮次氏は、具体的な出資比率の引き上げなどについてコメントを 避けた。サイゴン証の担当者もコメントを差し控えた。清田氏は6月の株主総会 後に大和証G会長に就任する予定。

大和証G株の4日終値は前日比16円(1.7%)安の926円。一方、サイゴン 証株価は、ストップ高(値幅制限いっぱいの上げ)となる500ドン(0.9%)高 の5万8500ドンとなっている。

--共同取材:安 真理子 Editor:Kazu Hirano, Masashi Hinoki

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