ポイントがストップ安、高回転事業モデル変調を警戒-在庫急増(2)

カジュアル服の専門店を全国展開するポイ ントの株価が急反落。一時はストップ安(制限値幅いっぱいの下げ)に相当す る前日比500円(11%)安の4170円まで売り込まれた。前期(08年2月期)末 の在庫が前の期末比75%増の35億円に達していたことが3日の決算発表で明ら かになった。自社で在庫を持たず高回転・高収益を実現してきた同社の事業モ デルが変容し始めたとの懸念が広がった。

同社の08年2月期の在庫回転率は8.4回。07年2月期の12.2回から大き く悪化した。野村証券金融経済研究所の風早隆弘アナリストは、会社側から、 ①中国の旧正月の関係で07年2月期が低水準だった、②アウトレット業態「ナ インブロックス」の店舗数増加で、ナインブロックス向けの商品が増えている、 の2点が期末在庫増加の理由と説明を受けた。

しかし風早氏は、「同社の最大の強みだった高回転型の事業モデルが変調 を来たした可能性がある」と指摘、この日開催予定の投資家説明会などで質疑 を行いたいとしている。

会社側の09年2月期業績目標が市場コンセンサスを下回ったことも株価に マイナスだったようだ。今期の連結営業利益予想は前期比14%増の148億円で、 アナリスト9人による事前予想の平均153億円を3%下回った。

ポイントは今期末の総店舗数を前期末比83店純増の539店と想定。96店の 出店を行う一方で、13店を閉鎖する計画だ。大規模小売店舗立地法(大店立地 法)施行など様々な法規制の変化を受けて、「今年は郊外型SCの出店ラッシ ュになる。ブランド立ち上げから約3年以内の『レプシム』や『ジーナシス』 などを積極的に出していく」(経営企画室長の林正武氏)という。

業績予想の前提は、既存店売上高が前期比2.4%減、粗利益率が同0.1ポイ ント悪化の60.3%で、「ある程度余裕を持てるよう保守的に組んだ」(林室長)。

ゴールドマン・サックス証券の河野祥アナリストは、今期の既存店売上高 が同0.5%減と会社計画を上回ると推定、連結営業益は153億円になると見込ん だ。河野氏は「今後は川上(素材メーカーなど)との連携を強化し、よりタイ ムリーに必要な商品を提供していくことや、模倣品をやめさせる取り組みを行 うことなど、質的転換の兆しが出るか注目している」と指摘した。

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