東京製鉄:アジア向け鋼材輸出を停止、スクラップ価格高騰や円高で

電炉最大手の東京製鉄はアジア向けの鋼材 の輸出を停止する。主原料である鉄スクラップ価格の最高値更新や、為替市場 における円高進行に伴う採算悪化が背景にあり、すでに2月に新規輸出の契約 をストップしている。今後は製品の値上げなどで収益悪化を回避していく考え だ。

同社の奈良暢明・総務課長代理は「輸出は案件ごとに生産状況や価格に照 らして判断しているが、原料高もあって2月の旧正月明けから新規の輸出契約 をしていない」とコメントしている。

日本鉄源協会によると、国内主要3地域における4月第1週の鉄スクラッ プ平均価格(東京、名古屋、 大阪:標準品H2)は、前週比5.4%高の1トン 当たり5万3324円。国内高炉メーカーの消費増や輸出増で昨年12月4週以降、 3カ月間高値を更新し続けており、この期間に4割弱と大幅に上昇している。

輸出停止のほか国内需要の後退により減産幅が拡大する可能性が高いが、 「改正建築基準法の影響は混乱期を脱しつつあるほか、原料高についても製品 値上げで相応にカバーできる」(奈良氏)見通しだという。

東京製鉄の鋼材輸出に関連するニュースは、4日付の日本経済新聞が既に 報道している。

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