アルプス電が52週安値、為替差損で前期39%減益-構造改革必要(2)

電子部品大手のアルプス電気の株価が急反 落。一時は前日比54円(5.5%)安の931円まで売り込まれ、52週安値を更新 した。1-3月期(第4四半期)の為替レートが会社側の想定より5円円高・ ドル安で推移したため為替差損が発生、2008年3月期の連結純利益が30億円と、 従来予想から6割減少したもようと発表した。53%の増益予想が一転して39% 減益になるため、投資家の間で失望感が広がった。

この日は売り気配で取引を開始、午前9時15分ごろ950円で16万7000株 の売買が成立した。その後も売りが優勢で931円まで下落、2002年1月7日以 来、約6年3カ月ぶりの低水準に沈んだ。

みずほ投信投資顧問の有村秀夫シニア・ファンドマネジャーは、「1日公 表の日銀短観で08年度の想定為替レートの平均が1ドル=109円台となったこ とからも、企業の財務担当者はここまで為替が円高・ドル安になるとは思って いなかったはず。次の投資上のポイントは新年度の減益幅がどこまで広がるか で、米国の状況次第。今は見極めるしかなく、正直悩ましい」と話している。

アルプス電の前期連結営業利益は前の期比16%減の185億円とどまったも ようで、前回予想(200億円)を7.5%下回る。07年4月-12月期(9カ月累 計)で197億円の利益を確保していただけに、第4四半期の採算悪化は会社側 にとって想定外だった。携帯電話市場の在庫調整が進み、「高採算のコンポー ネントが伸び悩む一方で、比較的採算の低い品目の構成比が上がり、粗利益率 が想定より悪かった」(同社広報部の野々村康介氏)。

また円高によるマイナス影響は、海外収益の目減りに加え、外貨建て売掛 金の為替差損などに及んだ。会社側は1-3月期の前提為替レートを1ドル= 105円と設定していたが、実際には1ドル=100円だった。

UBS証券は3日付でアルプス電の目標株価を1150円から850円に引き下 げた。09年3月期の前提為替レートを1ドル=100円に変更、連結営業利益予 想を231億円から205億円に引き下げ、株価純資産倍率(PBR)0.7倍で評価 するのが妥当とした。後藤文秀シニアアナリストは「株価反転には追加的な構 造改革が望まれる。経営に変化が出てくるか注目」と指摘していた。

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