【個別銘柄】自動車、津田駒ショック、旭化成、鳥インフル、タカキュ

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4日の日本株市場における主な材料銘柄の 動きは以下の通り。

自動車株:トヨタ自動車(7203)が3.3%安の4990円と続落、ホンダ (7267)や日産自動車(7201)、デンソー(6902)などが軒並み下げ、東証輸 送用機器指数はTOPIXに対する下落寄与度1位になった。ゴールドマン・ サックス証券は3日、自動車セクターの判断を「中立」から「慎重」に引き下 げ。証券各社の間で弱気の見方が相次いでおり、株価の上昇期待が後退してい る。米雇用統計の発表を4日に控え、海外販売への懸念も強い。GS証が「買 い」から「中立」に格下げしたダイハツ工業(7262)は4.6%安の1120円。

津田駒工業(6217):12%安の226円。年明け以降に実施された中国の金 融引き締め政策のあおりで繊維機械事業の受注が急減、成約案件についても銀 行融資が滞っている。ドル安・円高の進行もあり、今期(09年11月期)の連 結営業利益予想を19億円から2億円に90%引き下げたことが響いた。

中国関連銘柄:電子制御横編機などを手掛ける島精機製作所(6222)が、 主力の大証市場で9.1%安の3790円と続落。津田駒工の業績発表ショックで、 繊維機械の受注急減へ連動的に不安が広がった。工業用ミシンを製造・販売す るJUKI(6440)も5.5%安の364円。3日発表の新3カ年中期計画で、中 国について年平均20%の成長を持続し、前計画と同水準の営業利益率17%を 確保するとした資生堂(4911)も4.6%安の2570円と売り込まれた。

アルプス電気(6770):4%安の946円。1-3月期(第4四半期)の円 高・ドル安進行を受けて為替差損が発生、これにより53%の増益と見込んで いた前期(08年3月期)連結純利益は39%の減益に転落したもようで、収益 水準の悪化を嫌気する売りで一時下落率は5%を超えた。

旭化成(3407):取引終了にかけて上昇に転じ、2.3%高の576円と結局 4連騰。電子材料新事業の創出、医療関連事業の拡大など5つの重点領域を設 定し、2015年度に売上高2兆円以上、営業利益2000億円以上とする計画を午 後1時30分に発表した。07年度の連結営業利益見込みは1300億円。

鳥インフルエンザ関連:ダイワボウ(3107)が19%高の262円で東証1 部の上昇率3位となるなど、低位繊維株が高い。韓国で毒性の強い鳥インフル エンザが初めて見つかったと伝わり、韓国、日本、中国など北東アジア地域で 感染対策が講じられるとの期待感が強まった。ダイワボウは抗ウイルス不織布 を手掛ける。

長谷工コーポレーション(1808):9%安の161円。前期(08年3月 期)の連結純利益が200億円と前の期に比べて41%減少したもようと発表。 従来予想は320億円。改正建築基準法の影響でマンション建築工事の着工が遅 れ、完成工事高が減少したことなどが響いた。

鈴丹(8193):80円(38%)高の292円と連日のストップ高。前日午後 の取引時間中に、店舗投資を抑制し、機会ロスの削減や接客技術の向上など内 部体制の強化を優先させる方針を示したことが引き続き好感された。09年2 月期は2億5000万円の最終黒字を確保できるとの予想を立てている。

タカキュー(8166):20%高の185円と午後の取引で急伸。午後1時に発 表した月次売上高統計では、3月の既存店売上高が前年同月比0.2%増、客数 は4.1%伸びた。全店売上高は13%増。08年2月期の動向も含めて見ると、 既存店が前年比プラスになったのは昨年11月以来。

しまむら(8227):6.4%高の9620円と反発。主力の「しまむら」業態で 56店の出店を予定する一方、既存店84店で改装を計画、今期(09年2月期) は連結営業利益で前期比12%増の390億円を目指す。ブルームバーグに登録 された証券系アナリスト12人の同予想値の平均は376億円だった。

東京製鉄(5423):2.7%安の1417円と反落。主原料である鉄スクラップ 価格の最高値更新や、為替市場における円高進行に伴う採算悪化で、2月に新 規輸出の契約をストップしていることが分かった。今後の業績への悪影響を警 戒する売りで、一時は6.1%安まであった。

コマツ(6301):3.1%安の2805円。マッコーリー証券は3日、投資判断 「アンダーパフォーム」で新規に調査を開始した。世界的な建機需要の減退が 予想されるところに、固定費や鉄鋼価格の上昇、円高が重なり、収益性低下を 懸念している。同証が同じく新規に「アンダーパフォーム」とした日立建機 (6305)も4.3%安の2620円と反落。

千代田インテグレ(6915):13%安の1486円と大幅続落。ドル安傾向の 定着で輸出採算が悪化、中国などでは労務費が上昇し、収益性が低下している。 3日付で今期(08年8月期)の連結業績予想を減額、営業利益は前期比20% 減の40億円にとどまるとし、収益水準の低下を嫌気した売りが急増した。

CFSコーポレーション(8229):5.6%高の569円。3月17日に公表した イオン(8267)の出資比率引き上げの詳細を3日に公表。4日から5月8日に 行われるTOB(株式公開買い付け)の価格は1株600円とした。イオンは 280万株を上限にCFS株を買い付ける方針で、TOB後に最大600万株の第 三者割当増資を引き受け、出資比率を現行の15.01%から33.3%に高める。

富士電機ホールディングス(6504):9.7%安の383円。JPモルガン証 券は3日、投資判断を「オーバーウエート」から「中立」、目標株価を580円 から460円に引き下げた。ウエスタンデジタル向けガラス媒体の縮小や円高で、 前期業績が会社計画に届かないとの不安が高まっている。

ポイント(2685):ストップ安水準となる500円(11%)安の4170円まで 売り込まれた。前期(08年2月期)末の在庫が前の期末比75%増の35億円に 達していたことが3日の決算発表で判明。自社で在庫を持たず、高回転・高収 益を実現してきた同社の事業モデルが変容し始めたと懸念された。

阪急阪神ホールディングス(9042):0.4%安の460円と反落。一時は

4.1%安まであった。前期(08年3月期)の連結純利益が従来計画の350億円 から5億円(前期比99%減)にとどまる見込みとなったことを嫌気。阪急電 鉄が大阪府北部の国際文化公園都市「彩都」に保有する販売用不動産(土地) の時価下落で、約690億円の評価損を計上することが響く。

アマダ(6113):3.2%安の797円。クレディ・スイス証券は3日、投資 判断を「アウトパフォーム」から「中立」、目標株価を1600円から840円に 引き下げた。

アドヴァン(7463):100円(13%)安の667円とストップ安。3日公表 された今期(09年3月期)大幅減益の業績計画を受け、UBS証券は同日、 投資判断を「中立」から「売り」、目標株価を900円から600円に引き下げた。

コスモス薬品(3349):7.4%安の1355円。ゴールドマン・サックス証券 は3日、既存店は好調ながら、マージンを犠牲にしてシェアを拡大している点 に懸念を示し、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。

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