日写印が連日高値、タッチパネルの需要拡大で-1年5カ月ぶり水準

特殊印刷を手掛ける日本写真印刷の株価は、 連日で52週高値を更新。一時は前日比80円(1.6%)高の5060円まで買われ、 2006年11月9日以来、約1年5カ月ぶりの水準を回復した。携帯電話タッチ パネル向けが伸長、向こう2-3年間は増産効果も働き、年率15%超の営業増 益を継続できる見通しだ。新興国などでタッチパネル付き携帯電話機が人気化 していることもあり、業績期待を背景に上値を追う動きが顕著になってきた。

岡三証券投資調査部の久保田一正シニアアナリストは、「タッチパネルの 需要が日に日に伸びていく感じで、安心して見ていられる銘柄。株価はさらに 上昇余地がある」との見方を示した。

ブルームバーグに登録された9人のアナリストの営業利益予想の平均値は、 08年3月期が154億円(会社計画150億円)、09年3月期が178億円、2010 年3月期が200億円。同平均値を結んだ営業増益率は15.7%となる。

iPHONEから本格化、生産能力増強へ

2007年6月の『iPHONE』(米アップル社)発売以降、タッチパネル 搭載型の携帯電話機が人気化。追随する他メーカーからの引き合いが非常に強 い。日写印広報部長の谷口哲也氏によると、タッチパネル搭載型は07年の後 半から本格的に普及、07年度は携帯電話全体の数パーセントに過ぎなかった。 それが、「08年度には10-15%に高まると言われている」(谷口氏)そうで、 需給がひっ迫している。会社側は、フル生産が続く携帯電話向けタッチパネル の生産能力増強を計画。現状の月産400万個から08年12月末までに同950万 個まで引き上げていく方針だ。

日写印の決算発表予定日は5月上旬。毎回、2期分の業績予想値を開示し ているため、5月以降は10年3月期のガイダンスを精査して株価形成がなさ れる公算が大きい。

岡三証の久保田氏は、「タッチパネルや太陽光関連というテーマ性を考え ると、相場の波に乗って、精密・その他セクターの平均PER(株価収益率) より若干高いPER20倍も許容されよう」と分析。10年3月期の1株利益 (EPS)のコンセンサス予想の278円の20倍に相当する5500円-5600円ま で上昇する可能性があると予想している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE