NY外為:ドルほぼ変わらず、急伸後に値を削る-雇用統計前で(2)

ニューヨーク外国為替市場のドルは対ユーロ でほぼ変わらず。一時、急伸する場面もあったが、その後値上がり分を削られ て以降は大きな値動きはなかった。4日には3月の米雇用統計が発表される。 市場では3カ月連続での雇用減が見込まれている。

欧州で発表された小売売上高が予想外の減少だったことから、ドルはユーロ に対して一時、前日比1.1%上昇したが、その後米国で発表された週間失業保 険申請件数の増加が嫌気され、値上がり分は削られた。

ワコビアの上席グローバルエコノミスト、ジェイ・ブライソン氏(ノースカ ロライナ州シャーロット在勤)は、「労働市場は引き続き軟化するだろう。景 気にとっては悪い前触れだ。ユーロに対するドル相場が本当に持ち直すには、 米リセッション(景気後退)が軽度にとどまり、連邦公開市場委員会(FOM C)の利下げ局面が終わりに差し掛かっているとの確かな兆候が必要だ」と語 った。

ニューヨーク時間午後4時4分現在、ドルはユーロに対して1.5665ドル。一 時は同1.5511ドルまで上昇した。前日は1ユーロ=1.5686ドルだった。対円で のドルはほぼ変わらずの102円35銭。前日は1ドル=102円36銭だった。ユ ーロは対円で160円32銭(前日は160円56銭)。

南アフリカ・ランドが上昇

南アフリカ・ランドは主要通貨すべてに対して上昇。隣国ジンバブエの選挙 管理当局は同国で実施された大統領選でムガベ現大統領が再選に敗れたことを 明らかにしたのが手掛かりだった。ランドは対ドルで1.1%上げて、7.7175ラ ンド。

カナダ・ドルは対ドルで0.7%高。同国の株価指数は4日続伸した。

ドルはユーロに対して日中最高値から1%下落した。米労働省が発表した3 月29日に終わった1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比 3万8000件増加の40万7000件と、ハリケーン「カトリーナ」来襲直後の 2005年9月以来の高水準となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコ ノミスト調査の予想中央値は36万6000件だった。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト79人の予想平均では、4日発表さ れる3月の米雇用統計では5万人の雇用減が見込まれている。

一時、ユーロ下落

ユーロは一時、主要通貨のほとんどに対し下落した。欧州連合(EU)統計 局(ユーロスタット)が発表した2月の小売売上高が前月比で0.5%減少した ことから、欧州経済の減速や利下げ観測が強まり、売りを誘った。

トレーダーの間では今年、欧州中央銀行(ECB)が政策金利を現在の4% から引き下げるとの見方が強まっている。欧州銀行間貸出金利(EURIBO R)先物12月限が示唆する金利水準は前日比5ベーシスポイント(bp、1bp =0.01ポイント)下げて4.13%となっている。

金利先物市場動向によると、4月30日の連邦公開市場委員会(FOMC) までにフェデラルファンド(FF)金利誘導目標が0.5ポイント引き下げられ る確率は24%となっている。前日は12%だった。0.25ポイントの利下げ確率 はこの日76%だった。

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