ガイトナーNY連銀総裁:金融危機阻止に「力強い行動」が必要(3)

ニューヨーク連銀のガイトナー総裁は3日、 上院銀行委員会の公聴会で証言し、資本市場はなお著しく損なわれており、金 融政策当局者および金融業界のリーダーらは、金融危機を阻止するためにも 「力強い行動」が必要だと述べた。

ガイトナー総裁は、「われわれが米国および世界の金融市場で目にしている のは金融危機の典型的なパターンと類似している」との認識を表明。その現象 として、資産売却にみられる「自己増殖型の下方スパイラル」、「高いボラテ ィリティーおよび、継続的な価格下落」を挙げた。

ガイトナー総裁はまた、米連邦準備制度理事会(FRB)が決断した米証券 ベアー・スターンズの緊急支援策は、「米経済に長期的な打撃を与えかねない 典型的な金融危機に歯止めをかけるために取られた措置だ」と説明した。

米金融当局者らはベアー救済について、金融システムがこれ以上打撃を被ら ないための緊急対策だったと主張。一方、米議員らは公的資金がリスクにさら される可能性や監督当局が問題の大きさを把握できなかった点を追及している。

同公聴会に出席した米証券取引委員会(SEC)のコックス委員長は、SE Cは消費者を保護するという目的を達成していると述べ、ベアー・スターンズ の破たん騒動に対するSECの責任を追及する議会に対して反論した。

同委員長は、ベアー・スターンズの顧客は「完全に保護されていた」と指摘。 SECは責務を果たしていると明言した。

力強い金融政策

ガイトナー総裁は、ベアーの業績悪化を事前に把握しておくべきだったと追 及する議員に対して、「崩壊は急速に起きることがあるため、把握するのは困 難だった」と返答した。

ガイトナー総裁は、「力強い金融政策で対応しなければ、その結果として労 働者世帯の収入が減少し、住宅や教育の借り入れコストが上昇するだけでなく、 日常生活にかかる経費も増加し、退職後のための貯蓄が目減りし、失業率が上 昇する」と述べた。

同総裁は、「これまでの米金融当局の行動は経済への深刻な打撃を回避する 一助となっており、当局の政策は世界の金融市場に一時的な安定をもたらし た」と語り、「金融政策当局者および市場参加者は引き続き、力強く行動する 必要があり、その行動は今直面している問題の対処として適切でなくてはなら ない」と続けた。

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