テルモが反落、利益上振れ報道は進ちょく率で想定内-カテーテル好調

医薬品や医療用機器の製造・販売を手掛ける テルモの株価が、変わらずを挟み8営業日ぶりに反落。国内外で利益率の高いカ テーテル(医療用細管)製品などが伸び、前期(08年3月期)の連結純利益が 従来予想を上回り過去最高になったもようと、3日付の日本経済新聞朝刊が報じ た。しかし、業績の上振れはこれまでの進ちょく状況で想定済みとの見方が出て いるほか、好業績を反映する形ですでに直近で上昇が目立っていたため、新たな 買い材料にはなっていない。一時160円(2.9%)安の5290円まで下げている。

日経新聞によると、テルモの前期連結業績は、純利益が前の期比15%増の 430億円前後と6期連続で過去最高になったようだ。従来予想(420億円)を約 10億円上回る。主力のカテーテルは新製品投入効果もあって世界中で販売が好 調。また、注射器などの消耗品も薬剤を事前に充てんして出荷するなど、付加価 値を高めることでシェアを伸ばしたという。

みずほインベスターズ証券の多田博紀シニアアナリストは、「第3四半期ま での進ちょく状況を見れば、会社計画からの上振れは想定できた」と指摘。テル モが1月30日に公表した07年4-12月期(9カ月累計)業績によると、連結 純利益は前年同期比18%増の348億円で、会社側の通期計画に対する進ちょく 率は83%に達していた。

また多田氏は、安定した中期利益成長を先取りする形で買われ、足元で前期 ベースの予想PERが25倍超に達するなど「バリュエーション面で割安感はな い」(多田氏)とも分析した。同社株は年初来安値(4860円)を付けた3月21 日から前日終値(5450円)まで12%上昇。同期間におけるTOPIXの上昇率

5.1%を大きく上回る。また、会社側の前期予想EPS(1株当たり純利益)213 円に基づき前日終値ベースで算出したPER(株価収益率)は26倍。一方、東 証1部全銘柄の平均予想PERは15倍(2日時点)。

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