【個別銘柄】東芝、原発関連、自動車、石炭、日清食、新日石、Fリテ

3日午前の日本株市場における主な材料銘 柄の動きは以下の通り。

東芝(6502):午前終値は前日比5.7%高の777円。米国での新たな原発 4基の建設に向けて米電力会社2社と交渉に入っていることが分かった。広報 担当の大森圭介氏によると、交渉しているのはスキャナ社とサザン社で、東芝 傘下のウエスチングハウス社が開発した加圧水型の原子炉「AP-1000」 を計画。3日付の日本経済新聞朝刊は、受注総額は約1兆4000億円と報道。

木村化工機(6378)など原子力関連:東芝が米国で原発4基の建設に向け て交渉に入っていることが明らかになったことを受け、原子力関連市場の拡大 を期待した買いが先行した。木村化工は10%高の967円でストップ高買い気 配。高圧バルブを手掛ける岡野バルブ製造(6492)は18%高の665円とスト ップ高、日本製鋼所(5631)は同4.9%高の1889円。

IHI(7013):2.9%高の210円。東芝による米原子力発電所の新規受 注報道を受けて買いが優勢。IHIでは、「米国案件で、WH社から原子炉圧 力容器、原子炉格納容器などの機器に関し、引き合いを頂いていることは事 実」(坂本恵一課長代理)としており、今後の展開に期待が高まった。

トヨタ自動車(7203)など自動車株:野村証券金融経済研究所とモルガ ン・スタンレー証券は、セクター判断を引き下げた。野村証は3日、米国販売 への懸念などからトヨタを5段階評価の「2」から「3」、日産自動車 (7201)は「1」から「2」、ホンダ(7267)と富士重工業(7270)をそれぞ れ「3」から「4」に下げた。トヨタは2.3%安の5120円、日産自は0.6%安 の868円、ホンダは2.9%安の3020円、富士重は5%安の416円。

太平洋興発(8835)など低位石炭株:太平洋興は11%高の82円。世界的 な需要増大に伴い海外石炭価格が上昇、国内でも製鉄所を中心に需要量が増加 傾向にあり、販売好調を通じた好業績期待から投資人気が高まった。太平洋発 に関しては、前期(08年3月期)業績の上振れを指摘した3日付の日経新聞 朝刊の報道も刺激材料。三井松島産業(1518)、住友石炭鉱業(1503)なども 上げた。

日清食品(2897):2.4%高の3490円。米系投資ファンドのスティール・ パートナーズは2日、筆頭株主として株式19%を保有する日清食に企業価値 を向上させる提言をした。買収した明星食品との統合を加速し、明星食本社ビ ルやゴルフ場など余剰資産の売却、自己株取得や増配により事業に必要ない現 預金を株主に返すよう求めた。スティールがサイトに資料を2日付で開示。

新日本石油(5001):5.3%高の671円。中国最大の石油会社ペトロチャ イナ傘下のペトロチャイナインターナショナルとの間で締結している原油の受 託精製量について、2008年度分を前年度比2万バレル(40%)増やし日量7 万バレルにすることで合意した。

双日(2768):3.9%高の351円と3日続伸。財務体質の再構築完了で新 興国を軸とした成長戦略に注力していることなどを評価し、三菱UFJ証券で は投資判断「1(強いアウトパフォーム)」で新規に調査を開始した。株価の 先高観が広がる中、2日のニューヨーク原油先物相場が急反発し、権益事業で の収益拡大期待が高まりやすかったことも押し上げ要因となった。

長瀬産業(8012):一時2.7%高の1114円。昨年7月に販売したポータブ ルDVDプレーヤーなどの自主回収に伴い143億円の特別損失を計上するとし ていたが、費用が計画を下回る見通しで、前期(08年3月期)の連結純利益 は従来予想比20億円増の91億円になったもようと発表。終値は伸び悩んで

1.4%安の1070円。

あさひ(3333):0.5%高の1115円と反発。2日公表の今期(09年2月 期)の業績目標では、市場予想通り大幅な増益を見込んだ。300店体制構築に 向けて今後も積極的な出店を進めて収益を拡大していくとみられるため、成長 性に対して現状の株価は割安とみた買いが入った。

ヤマハ発動機(7272):2%高の1994円。自動車株全般の下げが目立つ 中、逆行して4日続伸。取引時間中としては3月12日以来、一時2000円台を 回復した。東海東京調査センターの佐々木一仁シニアアナリストは、「為替が 戻したことを好感している。それに加え、米国の金融市場の安定策が見え、北 米市場が安定するかも知れないという安心感が出ている」と解説。

ファーストリテイリング(9983):2.1%高の9420円。「ユニクロ」の3 月の既存店売上高(速報ベース)は前年同月比8.1%増と順調な伸びを示した。 春物商品の売れ行きが好調で、伸びは昨年1月(8.9%)以来の高さ。下期に 入ってからも、順調だった上期の傾向が持続していることが市場で好感された。

テルモ(4543):1.5%安の5370円と、変わらずを挟み8営業日ぶりに反 落。国内外で利益率の高いカテーテル(医療用細管)製品などが伸び、前期 (08年3月期)の連結純利益が従来予想を上回り、過去最高のもようと3日 付の日経新聞朝刊が報じた。しかし業績の上振れはこれまでの進ちょく状況で 想定済みとの見方が出たほか、好業績を反映する形ですでに直近で上昇が目立 っていたため、新たな買い材料にはならなかった。

エービーシー・マート(2670):1.4%高の2480円。春物商品が好調に推 移、テレビCMを活用したキャンペーン効果も出て、3月の既存店売上高は前 年同月比14%増となった。順調なスタートを切ったため、今期(09年2月 期)も増収増益が期待できるとみられた。

カルソニックカンセイ(7248):8.2%高の410円と続伸。みずほインベ スターズ証券は1日、投資判断を「中立マイナス」から「中立」に引き上げて いる。

日立情報システムズ(9741):6.1%安の1996円と続落。岡三証券は1日、 投資判断を「平均以上」から「中立」に引き下げた。

大阪ガス(9532):3%安の414円。三菱UFJ証券は2日、投資判断を 「アウトパフォーム」から「市場平均並み」に引き下げた。

横浜ゴム(5101):一時2.6%安の497円と反落。35億円の投資有価証券 評価損が発生し、特別損失を08年3月期末に計上する。業績修正の有無は現 在精査中。

プロミス(8574):一時4%安の2900円と反落。東京国税局の調査で、 07年3月期まで2年分の法人税の申告漏れを指摘され、追徴に応じると午前 9時に発表。08年3月期に47億2200万円の課税発生を見込み、この影響を 含めた業績見通しは確定次第公表する予定。

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