IMF:08年の世界の成長率予想を下方修正-大恐慌以来で最悪の危機

国際通貨基金(IMF)は、今年の世界の 成長率予想を3.7%と、1月時点の予想(4.1%)から下方修正した。ブルー ムバーグ・ニュースが2日までに入手した文書から分かった。

IMFは「IMF世界・地域経済見通し見直しの背景」とした文書で、 1930年代の大恐慌以来で最悪の米国の金融危機が下方修正の理由だと説明し ている。ブルームバーグはベトナムで開催の東南アジア財務次官・中銀副総裁 会議で同文書を入手した。

IMFは「米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン市場を震 源に2007年8月に始まった金融ショックは急速かつ予想外の広がり方を見せ、 金融システムの中核を担う市場と金融機関に大きな打撃を与えた」と指摘。 「米国における大恐慌以来で最悪の金融危機のなかで、世界の景気拡大は勢い を失いつつある」と結論している。

IMFは08、09年に世界の成長率が3%以下となる確率を25%と見積も っている。IMFによれば、同水準の成長は世界的リセッション(景気後退) に等しい。

IMFはさらに「最大のリスク要因は現在進行中の金融市場の展開であり、 特に、サブプライム関連などで発生し得る巨額損失が金融システムの資本不足 をもたらし、世界的にレバレッジ解消が進むことが懸念される。その場合、現 在の信用収縮は完全な信用危機に至るだろう」と警告している。

IMFは米国の今年の成長率見通しを0.5%と1月時点の1.5%から引き 下げた。09年は0.6%と予想している。ユーロ圏の08年予想は1.3%(1月 時点は1.6%)に下方修正された。

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