【個別銘柄】不動産、アバコポ、3大銀行、富士重、アウン、千代建

2日の日本株市場における主な材料銘柄の 動きは以下の通り。

不動産株:三井不動産(8801)が12%高の2255円、三菱地所(8802)が

9.7%高の2760円と総じて高く、東証不動産指数は9.7%高で33業種中、上 昇率1位。欧米の大手金融機関の増資を通じ、海外市場でサブプライム(信用 力の低い個人向け)住宅融資問題の処理が進展するとの期待が広がった流れを 受けた。日本ビルファンド投資法人(8951)など上場不動産投資信託(J-R EIT)も買われ、東証REIT指数は4.4%高で、約1カ月ぶり高値。

アーバンコーポレーション(8868):午後に入って一段高で、終値は 17%高の474円と東証1部の上昇率上位。不動産全般高の中でも、午後の取引 でアバコーポ株式を大量保有する英投資ファンドのダルトン・ストラテジッ ク・パートナーシップ(ロンドン市)による買い増し事実が分かり、投資魅力 が高い銘柄と再認識された。

銀行株:みずほフィナンシャルグループ(8411)が10%高の40万4000 円で、1月25日以来の上昇率。3大金融グループは、東証1部の売買代金上 位3社を占めた。米証券大手リーマン・ブラザーズ・ホールディングスやスイ スの銀行最大手UBSの資本増強の発表を受けて、欧米市場で金融不安が後退 し、サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題の影響を受けた邦 銀にも買い安心感が広がった。

富士重工業(7270):6.6%高の438円。トヨタ自動車(7203)が富士重 への出資比率を引き上げる方針と2日付の日本経済新聞が報じ、財務安定や連 携強化による業績への貢献を期待する買いが膨らむ。ドル・円相場の円安傾向 も自動車を含む輸出関連銘柄には追い風で、トヨタ株も4.3%高の5240円と 大幅続伸。両社広報部は、報道内容について何も決まっていないとしている。

千代田化工建設(6366):10%安の724円と大幅続落。3月31日に発表 した前期業績予想の大幅な下方修正により、カタールでのLNG(液化天然ガ ス)プラント建設のコスト増が予想以上に膨らんでことが明らかになった。野 村証券金融経済研究所が投資判断を引き下げたこともあり、原価増加による業 績低迷の長期化を不安視する動きが持続。前日はストップ安比例配分。

リズム時計工業(7769):業績修正が発表された午後2時すぎ以降に下げ 転換し、終値は2.7%安の108円。国内外の住宅需要の落ち込みを受け、柱時 計やからくり時計などの需要が減少、企業などからの贈答品需要も落ち込んで いる。2008年3月通期の連結純損益は従来計画の5億9000万円の黒字から 7000万円の赤字に転落するもようとなったことが嫌気された。

ユーシン精機(6482):一時6.1%高の2280円と、2年2カ月ぶりの高 値水準を回復。けた。携帯電話やデジタル家電の普及を背景に、主力の小型取 出ロボットが伸長、2011年3月期までは収益拡大局面が続くとみられている。 低リスクで収益を拡大できる数少ない銘柄として、投資家の注目を集めた。終 値は4.2%高の2240円。

日本農薬(4997):1.1%高の964円と連騰。一時は1007円まで買われ、 1996年5月以来、11年11カ月ぶりに大台を回復。世界的な食糧争奪戦が深刻 化する中、野菜や果実などの増産に役立つ農薬を生産していることが注目を集 めている。いちよし経済研究所では、「環境配慮型の農薬を数多く手がけてい るほか、野菜向けなどニッチな分野で世界的な強みを発揮しつつあり、差別化 戦略が巧み」(溝口陽子シニアアナリスト)な点を評価。

カカクコム(2371):5.9%安の62万2000円。ゴールドマン・サックス 証券は目標株価達成を機に、1日付で投資判断を「買い」から「中立」に1段 階引き下げた。

三菱マテリアル(5711):4.6%高の453円。銅価格高騰を背景に製錬事 業が伸長、シリコン関連事業も好調で、前期(08年3月期)業績予想の上方 修正を発表。海外銅鉱山からの配当金も増えており、収益環境の良さを確認で きたとして、業績に対する楽観的な見方が広がった。

良品計画(7453):4.8%高の6080円。家具など高価格帯商品の拡充など により、今期(09年2月期)の連結営業利益は前期推定より10%増えそうと 2日付の日経新聞朝刊で報じられ、業績に対する安心感が広がった。

建機株:コマツ(6301)が3.4%高の2910円、日立建機(6305)は5.8% 高の2650円。2日付の日経新聞朝刊によると、中国、ロシアなどの新興国向 け販売の好調が続き、両社の今期(09年3月期)連結営業利益は最高益を更 新する。ただ報道によると、資材価格上昇によるコスト高や、景気減速感の強 まる米国市場向け販売の落ち込みが響き、伸び率は鈍化する見通し。

アウンコンサルティング(2459):17%安の9万5000円で142株のスト ップ安比例配分。なお差し引き998株の売り注文を残す。主力の検索連動型広 告(P4P)が価格競争激化に伴い苦戦、今期(08年5月期)の業績予想を 下方修正したことを受けた。

キャンドゥ(2698):4%高の8万1400円。不採算店の閉鎖を加速、収 益体質の改善を図っている。1日発表の07年12月-08年2月期(第1四半 期)業績は減収減益だったが、会社側は想定通りとして通期予想を据え置いた ため、下半期の挽回(ばんかい)が期待された。

イビデン(4062):10%高の4280円。海外景気や円高への先行き不安が やや和らぎ、電機関連銘柄が軒並み上げる中、リーマン・ブラザーズ証券が 「オーバーウエート」の投資判断を示したことが好感された。同証では、割安 さなどを指摘。会社側の08年3月期の1株利益見込み322円を基準にしたP ERは12倍台で、過去1年の平均22.7倍を大きく下回る。

西松屋チェーン(7545):8.1%高の1245円。会社側は今期(09年2月 期)に55店の出店を計画し、10%の営業増益を見込んだ。個人消費の停滞懸 念が高まる中、積極出店を継続して2けたの利益成長に回帰する意欲を示し、 業容拡大を再評価する買いが優勢になった。

日清オイリオグループ(2602):朝方に一時5.6%安の385円まで売られ た。穀物相場の高騰で大豆など原材料価格が上昇する中、製品価格への転嫁が 追いつかなかったとして、前期(08年3月期)利益予想を大幅に下方修正し たことを受けた。ただ、実績1株純資産622円を大きく下回っている状況でも あり、徐々に戻して終値は7.1%高の437円と急反転。

ツルハホールディングス(3391):5.1%高の4110円。ゴールドマン・サ ックス証券は、堅調な業績モメンタム(勢い)、ドラッグストアというディフ ェンシブ性と成長性、相対的なバリュエーションの割安感を指摘し、「買い」 の投資判断を継続した。

コーセー(4922):8.8%高の2340円。メリルリンチ日本証券は1日、投 資判断を「売り」から「買い」に引き上げ、目標株価を2500円に設定。

ユニ・チャーム(8113):2.5%安の7080円と3日続落。メリルリンチ日 本証券では1日付で、投資判断を「中立」から「売り」に引き下げている。

山崎製パン(2212):0.3%高の993円と小幅続伸。5月16日の出荷分か らパンや一部の和洋菓子を平均約8%値上げすると発表し、価格転嫁の進展に よる収益性の好転が見込まれた。一時5%高の1039円まで上昇。

ディスコ(6146):4.1%高の4540円。前期(08年3月期)の個別売上 高は、前の期比3.7%増の734億8500万円と過去最高を更新したと発表。連 結業績は5月12日に発表する予定。

三洋電機(6764):11.4%高の234円、売買高は5688万株で東証1部3 位。三菱UFJ証券は1日、投資判断を「市場平均並み」とした。

フェローテック(6890):一時2.5%高の1186円まで上昇。3月31日に 住友金属工業子会社の住金セラミックス・アンド・クオーツのセラミックス事 業を買収すると発表していた。終値は伸び悩んで0.2%安の1155円。

ショーワ(7274):2.6%安の859円。ゴールドマン・サックス証券は1 日、投資判断を新規に「売り」で調査を開始した。目標株価は800円。4輪電 動パワーステアリングの生産能力拡大のために設備投資が増加するため、固定 費負担で09年3月期は減益に陥ると同証では予想している。

ダイオーズ(4653):3.7%安の413円。為替差損による営業外損失の発 生で前期(08年3月期)の単独最終損益は赤字に転落したもようと発表した ことを受ける。

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