ユーシン精株が2年ぶり高値、取出ロボット好調-安定成長継続を期待

樹脂成形品の取り出しロボットで世界シェ ア首位のユーシン精機の株価が4営業日続伸。一時は前日比130円(6.1%)高 の2280円まで買い進まれ、2006年2月8日以来、約2年2カ月ぶりの高値を付 けた。携帯電話やデジタル家電の普及を背景に、主力の小型取出ロボットが伸 長しており、2011年3月期までは収益拡大局面が続くとみられている。低リス クで収益を拡大できる数少ない銘柄として、投資家の注目を集めているようだ。

コスモ証券投資調査部の西川裕康シニアアナリストは、ユーシン精株が1 月半ば以降上昇を続けているのは、「投資家がリスクを回避する傾向が強まっ ているため」と分析。安定成長が見込まれる同社株が消去法的に選好されてい ると語る。

西川氏は、「同社は円建て決済でファブレス。リスクが低いにも関わらず、 携帯電話やデジタル家電向けに需要は高く、利益が地道に伸びていく公算が大 きい」と強調、ユーシン株を安定成長銘柄の代表格と捉えている。

ファブレスとは自社で生産設備を持たず、外部の協力企業に100%生産を委 託すること。投資リスクが軽減できるうえ、ユーシン精の場合、「コストコン トロールが巧みで、収益力も高い」(西川氏)という。

現在進行中の中期経営計画では、2011年3月期の連結売上高を300億円以 上(07年3月期実績比53%増)、経常利益50億円以上(同67%増)を目指す。 「日本、北米、東南アジア、欧州、どの地域でも業界トップクラスのメーカー とお付き合いし、シェアを上げる」(小谷眞由美社長)考えで、既存事業で65 億円の増収が可能としている。一方、新規事業の売上高は40億円と計画、「い くつか芽が出始めているので、育てて行きたい」(小谷社長)と言う。

コスモ証・西川氏はユーシン精株の株価について、「2011年3月期の1株 利益(EPS)を170円前後と見込むと、当面は機械株の平均PER(株価収 益率)15倍の2550円を目指す展開になる」とみていた。

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