人民元:1カ月ぶり大幅安-中銀が上昇加速見込む取引抑制との観測で

中国の外国為替取引では、人民元がドルに対 し過去1カ月余りで最大の下落となった。人民元が1ドル=7元の水準に接近し たことを受け、中国人民銀行が元の上昇加速を見込んだ投機的な取引を抑制する 動きに出るとの観測が広がった。

人民元は2005年のドル・ペッグ(連動)制廃止後の最高値付近の水準から 下落。ポールソン米財務長官は2日間の協議日程を、王岐山副首相との会談で開 始した。国家統計局の元局長、李徳水氏は先月、人民元上昇への期待が大量の国 際資金の中国への流入をもたらしていると指摘していた。

興業銀行の外為トレーダー、チャン・リ氏(上海在勤)は「1ドル=7元の 水準を容易に突破すれば、人民元上昇加速の期待がさらに増すことになる」と指 摘。投機的なホットマネーの大量流入を防ぎ、輸出業者に時間的猶予を与える 「重要な障壁として、人民元相場の安定を維持することを人民銀は望んでいる」 と分析した。

中国外国為替取引システム(CFETS)によると、人民元は上海時間午後 5時半(日本時間同6時半)現在、前日比0.10%安の1ドル=7.0184元。前日 は同7.0116元だった。人民元は2006年5月15日に1ドル=8元の水準を割り 込むまで、2週間以上にわたり8元を若干上回る水準で推移した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE