ECBノワイエ氏:利下げする前にインフレ期待の抑え込み必要(2)

欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバ ーのノワイエ仏中銀総裁は1日、金融当局が先行き不透明な時期に利下げをす る前に、インフレ期待を抑え込むことが必要だとの考えを示した。条件付きな がら利下げ余地の可能性を示唆したともみられる。

同総裁はチェコのプラハで講演し、「インフレ期待をしっかりと抑え込むこ とが金融市場の不透明感が高まり成長下振れリスクがある時期に利下げをする ための前提条件だ」と語った。ECBはインフレ期待について判断する際に引 き続き「特に慎重さが必要だ」として、見通しが大きく悪化してはいないと考 える根拠があると付け加えた。

ソシエテ・ジェネラルのエコノミスト、ジェームズ・ニクソン氏は「興味 深い」として、「将来の利下げに含みを持たせたように聞こえる」と指摘した。

一方でノワイエ総裁は、ユーロ圏の景気見通しは米国に比べ「はるかに明 るい」との認識を示した。米金融当局の思惑は「当面」、欧州にとって重大で はないとして、信用収縮による金融混乱の「可能性はそれほど高くはなく」、 家計部門の負債水準も「相対的に低い」と解説した。

同総裁は「欧州経済が減速しているとしても、リセッション(景気後退) の可能性はない」と述べた。一方で「危機が終わっていないことは明らかだ。 不均衡の累積的な影響はまだ全容を見せていない」と警戒も促した。

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