銀行業界は過去30年で最悪の危機-モルガン・スタンレーのリポート

米証券大手モルガン・スタンレーと経営コン サルティング会社オリバー・ワイマンの共同リポートによれば、今回の信用市 場混乱によって銀行が直面している危機は、1987年のニューヨーク株暴落(ブ ラックマンデー)や98年までのアジア金融危機、インターネット株バブル破裂 などを超え、過去30年で最も深刻だという。

1日に公表されたヒュー・バンスティーニス氏らアナリストによるリポー トによると、投資銀行業界の収入は2008年に20%減少し、評価損はさらに750 億ドル(約7兆5400億円)拡大する可能性がある。今月までで、6四半期分の 利益が評価損と減収に飲み込まれた計算で、1980年代末のジャンク(高利回 り・高リスク)債市場崩壊と同等規模になる。

リポートは「銀行業界は30年で最悪の投資銀行危機に直面している」とし、 「世界の証券市場は深い循環的な構造変化を迎えている」と分析している。

アナリストらは信用市場関連事業からの銀行の収入が最大60%減すると 予想。また、融資債権の販売に際してはより徹底した情報開示が求められると ともに、規制当局からは自己資本比率の引き上げを強いられ、長期的に株主資 本利益率(ROE)低下につながるだろうとの見方を示している。

リポートは、過去3四半期の銀行の利益が信用市場混乱による打撃を受け たとした上で、影響は全体で8-10四半期続き、アジア金融危機とヘッジファ ンド、ロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)救済時の1997 年から98年にわたる6四半期やネット株バブル破裂時の7四半期を超えるだ ろうとの見通しを示した。

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