【個別銘柄】フジクラ、千代建、塩野義、コナミ、GS銘柄、JR東日

1日の日本株市場における主な材料銘柄の 動きは以下の通り。

フジクラ(5803):終値は前日比10%安の404円。自動車用ワイヤハー ネス事業の欧州子会社でルーマニア、メキシコへの生産移転に伴う混乱が長引 いて費用が増えたほか、資産を健全化するための事業再編費用を計上し、前期 (08年3月期)業績は従来予想から下ぶれたようだと前日発表した。為替の 円高進行で外貨建て収益が目減りしたことも響く。修正数字が市場予想を大き く下回り、業績悪化への不安が高まった。

千代田化工建設(6366):11%安の805円とストップ安(制限値幅いっぱ いの下落)水準で29万株の比例配分。なお差し引き930万株の売り注文を残 す。中東のカタールにおける労務費の上昇などを理由に、前期(08年3月期) 利益の見込み額を下方修正し、収益水準の低下に伴う売り圧力が強まった。U BS証券や日興シティグループ証券、CLSAなどが相次ぎ投資判断引き下げ。

塩野義製薬(4507):9.2%高の1858円。高脂血症治療薬「クレストー ル」が心疾患のリスクを低下させることが31日明らかになり、医療現場でク レストールの評価がさらに高まると見られた。同薬の世界売上高の伸長は塩野 義の収益拡大に直結するため、アナリストらも高く評価している。KBC証券 は3月31日、投資判断を「売り」から「買い」に引き上げた。

サンリオ(8136):7.6%高の934円と大幅反発。中国や南米など新興国 中心に海外事業が伸びるほか、少子化の影響で低迷が続く国内事業もリストラ を契機に回復に向かうとみられ、今後も増益基調が続くとの期待が浮上した。 ドイツ証券は3月31日、投資判断「買い」で新規に調査を開始。

クミアイ化学工業(4996)など農業関連株:クミアイ化は39%高の286 円とストップ高。米国の作付け意向面積が市場予想を上回る見通しと伝わり、 需要拡大期待が高まった。米農務省(USDA)が3月31日に発表したとこ ろによると、米国の農家の大豆の作付け意向面積は7480万エーカーと、昨年 の6360万エーカーから増加した。井関農機(6310)、イハラケミカル工業 (4989)も上げた。

キングジム(7962):13%高の895円とストップ高比例配分。自己株式を 除く発行済株式総数に対する割合で11.6%に相当する360万株、32億円を上 限に自己株取得を決議した。取得期間は4月2日から9日まで。取得割合が高 いため、株式需給の大幅な改善につながると期待された。

光通信(9435):4.6%安の2805円。前期(08年3月期)に220億円の有 価証券評価損が発生したと発表した。評価損計上の見込みとなったのは、03 年10月から買い増してきたSFCG株や、持分法適用会社のネクサス、京王 ズホールディングスなど。光通信では従来、前期最終損益を200億円の黒字と 見ていたが、下方修正を検討しているという。

JR東日本(9020):4%高の86万2000円。2010年度の経営目標値な どを盛り込んだ「グループ経営ビジョン2020」を発表。10年度の連結営業収 益2兆7810億円、営業利益5180億円(07年度見込み4360億円)を目指す。 また連結配当性向30%を目標に配当を段階的に引き上げる。KBC証券は3 月31日、投資判断を新規に「買い」とした。

ダイセキ(9793):4.3%高の3130円。主力の産業廃棄物中間処理事業が 順調に推移したうえ、原油価格の高騰でリサイクル燃料の需要も高まったこと を理由に、前期(08年2月期)の連結業績予想の上方修正を発表。利益は9 期連続で過去最高を記録することとなり、安定成長が評価された。

住友化学(4005):0.9%安の632円。ナフサを中心とした原料価格の高 騰に加え、急激な円高が響くとして、前期(08年3月期)業績予想を下方修 正した。修正数字がブルームバーグ・データによるアナリスト16人の事前予 想を大きく下回ったため、収益環境の悪化を懸念した売りが出た。

総医研ホールディングス(2385):5.8%安の3万5000円。「疲労プロジ ェクト」の成果を活用して子会社らが特定保健用食品(通称:トクホ)を開発、 認可当局に申請したものの、トクホに対する消費者の関心が低下しているため、 好材料視されなかった。

シンワアートオークション(2437):1%高の9万7000円。中国の同業 最大手、北京保利オークションと業務提携することで合意したと発表。作品の 相互紹介などを通じ、アジアの富裕層向けビジネスを拡大していくと見られた。

三越伊勢丹ホールディングス(3099):百貨店の三越と伊勢丹の経営統合 で新たに設立した持ち株会社で、東証1部にこの日上場した。初値は1167円 で、基準値段の1147円に対して1.7%高。2日付で日経平均株価に採用され ることもあり、株価指数への連動を目指すファンドなど機関投資家資金の買い 需要を見込む動きも出やすくなっている。終値は1205円で高値引け。

コナミ(9766):5.9%高の3970円。一時4130円まで上げ、4年半ぶり の高値水準を回復。6月発売予定の主力タイトルソフトや、健康サービス事業 を中心に09年3月期業績の伸びが期待されている。メリルリンチ日本証券が 3月31日、投資判断を「中立」から「買い」に引き上げる材料もあり、株価 の上昇が加速する中、信用取引で売っていた向きからの買い戻しも出た。

アルプス電気(6770):3.6%安の946円。ゴールドマン・サックス証券 は3月31日、投資判断を「中立」から「売り」に引き下げた。高山大樹アナ リストは「今期(09年3月期)で磁気ヘッド関連損失の圧縮が期待できるも のの、ほかの電子部品事業が低調なため、収益改善は期待薄」(1日付リポー ト)と指摘した。

シャープ(6753):0.1%安の1692円。ゴールドマン・サックス証券は3 月31日、投資判断を「買い」から「中立」、目標株価を2400円から1800円 に引き下げた。藤森裕司アナリストは「2月26日にソニーへの液晶パネル供 給を発表したことで好材料が出尽くし、株価は下げの方向に転じた」(1日付 リポート)などと説明。円高進行で液晶パネル外販への悪影響も懸念されると している。

LTTバイオファーマ(4566):18%安の9020円とストップ安。1万円 の大台を割り込み、上場来安値を連日で更新。100%子会社で、医療コンサル ティング会社のアスクレピオスが偽造された丸紅の保証書を利用して投資を募 ったことが、前週末から今週初にかけて発覚した。またLTTの筆頭株主で、 アスク社の前社長である斎藤栄功氏がLTT株を大量に売却していた事実も分 かり、企業統治力を問題視した処分売り圧力が続いた。

ダイキン工業(6367):3.7%高の4450円。中国の珠海格力電器(広東 省)と業務提携し、日本市場向けの家庭用エアコン50万台を格力に生産委託 するなどと前日に発表。提携を通じ、今後の海外売上規模が拡大していく可能 性を指摘するアナリスト分析も出て、午後の取引開始直後には一時前日比

4.4%高の4480円と、約1カ月ぶりの高値水準を回復した。

日医工(4541):2.9%高の3020円。一時3.6%高の3040円まで買われ、 上場来高値を更新。後発薬の普及拡大に伴い、同社の企業価値が増大するとの 期待が広がっている。コスモ証券投資調査部の馬目俊一郎シニアアナリストは 「08年度は後発薬の当たり年。政府の普及促進策に加え、降圧剤『アムロジ ン』の特許満了もあり、医師や薬剤師などの関係者も後発薬を使わざるを得な い」という。

太平洋セメント(5233):1.3%安の237円。3月31日に、新中期経営3 カ年計画で主力のセメント事業に経営資源を集中すると発表。ただ、詳細は2 日開催予定の説明会で開示するとし、市場では計画内容を見極めたいとの姿勢 が強まった。UBS証券の久高一也アナリストは3月31日付の投資家向けレ ポートで、新中期計画を「やや強気な数値目標との第1印象」と指摘。

松下電器産業(6752):0.5%安の2150円。ゴールドマン・サックス証券 は3月31日、投資判断を「買い」から「中立」、目標株価を2800円から 2300円に引き下げた。

エプソントヨコム(6708):5.5%安の328円。ゴールドマン・サックス 証券は3月31日、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。

日本特殊陶業(5334):2.5%安の1264円。ゴールドマン・サックス証券 は3月31日、投資判断を「中立」から「売り」に引き下げた。

TDK(6762):一時3.7%安の5670円まで下げた。ゴールドマン・サ ックス証券は3月31日、投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。そ の後は戻して、終値は0.3%高の5910円。

京セラ(6971):一時2.3%安の8180円まで下落。ゴールドマン・サッ クス証券は3月31日、投資判断を「中立」から「売り」に引き下げた。終値 では下げ渋って0.1%高の8380円。

双葉電子工業(6986):5.1%高の1801円。ゴールドマン・サックス証券 は3月31日、投資判断を「売り」から「中立」に引き上げた。

ローム(6963):0.7%安の6130円。クレディ・スイス証券は3月31日、 目標株価を8300円から5800円に引き下げた。

日立電線(5812):0.8%高の374円。クレディ・スイス証券は3月31日、 投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」に引き上げた。

千葉銀行(8331):3.8%高の703円。三菱UFJ証券は3月31日、投資 判断を新規に「強いアウトパフォーム」とした。目標株価は1070円と設定。

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