訂正:NTT社長:PBRの1倍割れを憂慮、NGNは夏以降に本格化

国内通信最大手NTTの三浦惺社長は31日 の記者会見で、携帯電話業界の競争激化などを背景とする同社株の急落により、 株価純資産倍率(PBR)が連結で0.81倍と「1倍を大きく割り込んでいるこ とを憂慮している」と述べた。そのうえで5月に実施予定の経営戦略見直しを通 じ、対応を図る方針を示した。

同日に商用化した次世代網(NGN)については、目玉としていた地上デジ タル放送の同時再送信が一部放送業者との調整の遅れから間に合わなかったこと などで「スモールスタート」になったものの、今夏以降に本格化すると説明。そ の時点ではNGNの実証実験に参加していた企業のうち米シスコシステムズやソ ニーなど5社が、関連サービスを開始しているとの見通しを示した。

NGN関連では富士通が同日、企業向けデータ通信サービス「FENICS Ⅱ」について、NGNを活用して速度保証やセキュリティなどを強化したオプシ ョンを5月から提供すると発表している。

会見の主な発言は以下の通り。

―NTT株価の31日終値は43万円。東証平均を上回る下げだが:

「業績見込みを含めた将来性という意味で十分な対応ができていないことが 1つの要因。通信各社の株価が年初から特に落ちているのは、携帯電話会社間の 競争激化が大きな要素の1つだと思う」

「PBRが1倍を大きく割り込んでいることを憂慮している。5月に中期経 営戦略を見直す予定だが、そういう中でこの状況も踏まえて、どういう形のもの が言えるのか検討したい」

-NGNの先行き:

調整が間に合わなかった一部放送局からは「そう遠くない時期に同意を得ら れるよう努力したい」。NGNの持ち味である通信速度保証を使ったサービスと して「高品質なテレビ会議やテレビ電話、ビデオ・オン・デマンド(VOD)な ど」が出てきている。

関連サービスとしては「USEN、シスコ、ソニー、NEC、日立製作所が 夏から秋に向けてサービスを出そうと取り組んでいる」

-光ファイバーを他社に貸し出す接続料の適用期間が31日で切れる。再値下げ の申請時期は:

「スケジュールの細部は詰まっていない。これから具体的に算定する。それ ほど多くの時間がかかるとは思っていないが、いつまでという期限は決まってい ない」

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