米リーマンの30億ドルの増資:資金不足への懸念払拭につながるか

米証券4位のリーマン・ブラザーズ・ホール ディングスは3月31日、新株発行により、少なくとも30億ドル(約3000億円) を調達すると発表した。同社は、今年に入って42%の株価下落を招いた資金不 足懸念の払拭(ふっしょく)につながるとみている。

リーマンは転換優先株300万株を発行する。エリン・カラン最高財務責任 者(CFO)は31日のインタビューで、今回の増資は「われわれのバランシス ートに対する投資家の信認の表れ」になると指摘した。事情に詳しい関係者に よると、投資家の需要は発行規模の3倍に達している(ニューヨーク時間31日 午後6時半=日本時間1日午前7時半現在)。

リーマンの株価は、米証券7位ベアー・スターンズと同様の資金難に陥る との観測から、17日に一時48%下落。メリルリンチ、シティグループ、モルガ ン・スタンレーも外部投資家から資金を調達している。

クレジットサイツのアナリスト、デービッド・ヘンドラー氏は、リーマン の増資は「正しい方向に向けた1歩だ」と指摘。「リーマンより規模の小さい金 融機関は、難局を乗り切るためにもっと多くの資金が必要になる。リーマンに は、この環境下でも利益を出し続けられる状態にあることを示す必要がある」 と語った。

事情に詳しい複数の関係者によると、リーマンが発行する転換優先株の固 定配当率は7-7.5%、転換プレミアムは30-35%になる見通し。発行完了時に 確定する。

リーマンの株価は、前週末比2.8%安の36.66ドルで31日の時間外取引を 終了。通常取引の終値は37.64ドルだった。一方、クレジット・デフォルトス ワップ(CDS)のスプレッド(保証料)は縮小し、同社の債務返済能力が改 善したと投資家が受け止めた様子を示した。

同社のカランCFOは「われわれは引き続き、資金調達の必要はないとの 立場だ。その一方で、今日の市場では認識が非常に重要性であることも悟った」 と述べた。

-- Editor: Rick Green, Steve Dickson.

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 柴田 広基 Hiroki Shibata +81-3-3201-8867 hshibata@bloomberg.net Editor:Masami Kakuta 記事に関する記者への問い合わせ先: Yalman Onaran in New York at +1-212-617-6984 or yonaran@bloomberg.net. 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Otis Bilodeau at +1-212-617-3921 or obilodeau@bloomberg.net

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