FRB権限拡大はウォール街各社の利益を圧縮-PIMCOグロス氏

債券ファンド最大手、米パシフィック・イ ンベストメント・マネジメント(PIMCO)の投資責任者ビル・グロス氏は 31日、ゴールドマン・サックス・グループやリーマン・ブラザーズ・ホールデ ィングス、メリルリンチが今後、投資銀行に対する規制強化のために利益減少 に見舞われ、借り入れコスト上昇にも直面するとの見方を示した。

ポールソン米財務長官は同日、世界大恐慌以降で最も広範に及ぶ金融行政 改革を提案するとともに、米連邦準備制度理事会(FRB)の権限を拡大すべ きだとの見解を示した。FRBは3月に入って、JPモルガン・チェースのベ アー・スターンズ買収を支援し、プライマリーディーラー(米政府証券公認デ ィーラー)の最後の貸し手となる対策を打ち出した。

グロス氏はウェブサイトで、プライマリーディーラーによる公定歩合での 借り入れが先に認められたことについて「それなりのコストがかかる」と指摘。 「現在銀行に適用される預金準備が、ほぼ画一的に証券会社にも導入される事 態は避けられそうにない。従って証券各社のレバレッジの比率は今後数年で商 業銀行と同様になり、ゴールドマン、リーマン、メリルリンチのような証券大 手の利益率を低下させるだろう」と説明した。

同氏は「これらの影の銀行は、高くつく増資を迫られるか、またはバラン スシート上の最終的な損益の基盤を縮小せざるを得なくなる可能性が高い」と し、この計画の「コストは高く、債券スプレッドや株価はそれを反映し始める だろう」と述べた。

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