ポールソン米財務長官:連邦政府による保険会社監督を提案-規制改革で

ポールソン米財務長官は31日、官僚的 な体制を見直す計画の一環として、約1世紀ぶりに保険会社が主要な監督者と して連邦政府を選択できようにすることを提案した。

連邦当局の監督下となることで、保険会社は全米の各機関と値上げをめ ぐって交渉するのではなく、価格を設定する自由度が高まる。135年余りにわ たって主として保険業界の監督を担ってきた州政府は、保険会社に対する大半 の監督権限を失うことになる。ポールソン長官がこの日示した提案は、米金融 規制の見直しに向けたより包括的な計画の一部。

ポールソン長官は財務省で、「われわれの監督体制は競争を大きく阻害 するものだ」と語り、「州を基本とする監督システムはかなり厄介だ。価格統 制によって市場のゆがみをもたらすことにつながっている」と指摘した。

米自動車・住宅保険大手のステート・ファーム・ミューチュアル・オート モービル・インシュアランスやオールステートなどは、ここ10年に数回にわ たって米議会に提出された選択的連邦監督制度といわれる制度を望んでいる。 この制度は、保険会社が州の監督か連邦政府の監督かを選べるようにするもの。 ただ、規模が比較的小さい企業や現行の保険規制当局は、こうした制度への転 換によって官僚主義が抑制されることは保証されないと指摘している。

ポールソン長官の218ページに及ぶ「規制改革の青写真」によると、選 択的連邦監督制度は現在の米銀に対する二重監督制度と似た構造になる。また 米議会が完全な保険業界監督制度への移行に向けた暫定措置として、外国の保 険会社の規制を手掛ける保険監督局を米財務省内に設けることも示唆している。

また青写真では、連邦当局が保険会社の宣伝や被保険者に対する不公正な 取り扱いなど消費者保護についても監督することが記載されている。不公正な 保険金請求や詐欺といった一部の分野では、州政府と協力するという。

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