3月ユーロ圏消費者物価:前年比3.5%上昇-16年ぶり高い伸び(2)

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が 31日発表した3月のユーロ圏消費者物価指数(速報値)は、前年同月比3.5%上昇 となり、インフレ率が1992年6月以来の高水準に達した。欧州中央銀行(EC B)が景気減速とインフレ加速の板ばさみとなっている状況が示された。

ブルーグバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト36人を対象とした調査中 央値では、3.3%上昇が見込まれていた。

EUの欧州委員会が同日発表した3月のユーロ圏景況感指数(速報値)は

99.6と、前月の100.2(改定値)から低下した。ブルームバーグ・ニュースがまと めたエコノミストを対象にした調査の中央値では、100.0と見込まれていた。

食料品とエネルギーの価格上昇によるインフレ高進で、消費者の購買力が低下 し、企業のコスト上昇につながっている。欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メ ンバー、フィンランド中央銀行のリッカネン総裁は31日、インフレ期待が高まっ た一方で、成長見通しは若干軟化したとの認識を示した。同総裁の発言は、インフ レ加速のため、ECBが利下げを回避せざるを得ないジレンマを表わした。

ウニクレディトMIBのエコノミスト、アウレリオ・マッカリオ氏(ミラノ在 勤)は統計発表前に、「ECBのタカ派的な姿勢が強調されるだろうが、景気鈍化 が緩やかで短期的なものになるとの期待はあまりにも楽観的にみえる」との見方を 示し、欧州の経済成長率は「トレンドを下回っている」と指摘した。

ユーロスタットは4月16日に3月の消費者物価指数の改定値を発表する。

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