三菱商事:608億円追加出資、千代建を傘下に-プロジェクト拡大

国内商社最大手の三菱商事は、千代田化工 建設を傘下に入れる。608億円を追加出資して株式保有比率を3分の1超に引き 上げる。プロジェクトの受注・建設・資材調達といった提携を強化することで 事業拡大を目指し、千代建も財務体質強化に必要な資金を確保する。

東証で31日開示した資料によると、三菱商は千代建の第三者割当増資6708 万株を1株907円で引き受ける。払込日は4月30日。これにより三菱商の千代 建への出資比率は現在の10.3%から33.4%に上昇、千代建は三菱商の持ち分法 適用会社になる。

三菱商は4月から千代建のデューデリジェンス(資産査定)を開始、月末 に追加出資する予定。千代建は再建中だった2001年3月に財務体質改善と信用 力強化を狙った第三者割当増資を実施、三菱商が筆頭株主になっていた。

増資と同時に千代建は、今期(2008年3月期)業績予想の下方修正と減配 を発表した。今期連結純利益は105億円になるもようで、従来予想を46%減額 した。前期比では55%減益になる。カタールでの工事従業者のひっ迫による労 務費上昇や生産性低下が予想以上に進んだ。期末配当は10円と予想比で8円、 前期実績比では5円減らす。

この日、都内で記者会見した千代建の久保田隆社長は、海外で幅広い営業 活動を行う三菱商の総合力と、大型化・複雑化するプラント事業に対する千代 建の技術力を組み合わせることで「競争力とビジネス性を持ったプラント、エ ンジニアリング事業の業容拡大を図り、一層の成長促進が可能である」とコメ ントした。

一方、 三菱商の勝村元・常務執行役員は、今回の第三者割当増資につい て、両社の間で約1年前に議論を開始したとしたうえで「増資引き受けで提携 強化を図り、千代田化工の企業価値向上に貢献できる」との考えを示した。

千代建の株価終値は、前週末比33円(3.5%)安の905円。

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