【個別銘柄】丸紅、エルピーダ、ミルボン、KDDI、アサヒ、不二越

31日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは以下の通り。

丸紅(8002):終値は前週末比6.6%安の726円。29日付の日経新聞は、 都内の医療コンサルティング会社アスクレピオスが、偽造された丸紅の保証書 を利用して投資を募り、米大手証券リーマン・ブラザーズの国内関連会社が出 資した約240億円が回収不能になったと報じた。丸紅は同日、会社として一切 関与しておらず、すでに解雇した契約社員の行為はあくまで個人的なもの、と のコメントを発表した。アスクレピオスの親会社LTTバイオファーマ (4566)は同15%安の1万1020円とストップ安比例配分。また偽造保証書に 関与している可能性がある投資事業組合への出資事実を明らかにしたフィンテ ックグローバル(8789)も、同16%安の1万810円とストップ安比例配分。

エルピーダメモリ(6665):2.2%高の3320円。坂本幸雄最高経営責任者 (CEO)はパソコン(PC)メーカーとの相対取引交渉で、4月からDRA Mの20%値上げを求める方針を明らかにした。1年以上続いたメモリー不況 は、需要回復で市況は底を打ったと判断した。

ミルボン(4919):10%高の2180円。ヘアケア製品が高付加価値品を中 心に売り上げを拡大、染毛剤も新製品効果などで想定を上回って推移している。 28日に公表した第1四半期(07年12月-08年3月)の業績が市場予想を上 回ったため、利益率向上を評価した買いが優勢となった。

KDDI(9433):4.7%安の60万9000円。京セラ製携帯電話端末の電 池パックの不具合と交換を28日に発表。31日付の読売新聞が、3.9世代でほ かの携帯電話会社と通信規格を合わせると報じたことも、株価が弱含む一因に なった。京セラ(6971)は4.7%安の8370円、電池のセル製造元であるNEC トーキン(6759)は3.1%安の189円。

駒井鉄工(5915):9.2%高の190円。31日付の日経産業新聞は、同社が 風力発電機の海外販売を始めると報じた。メキシコ南部太平洋岸に新設する研 究施設向けに、発電能力300キロワットの中型機の納入が決まり、09年3月 に現地に発送するという。

コカ・コーラウエストホールディングス(2579):7.6%高の2400円。原 料高による仕入れ値上昇が利益を圧迫すると懸念されてきたが、日本コカ・コ ーラから購入する原液価格は上昇しておらず、影響は同業他社と比較して小さ いとの見方が広がった。ゴールドマン・サックス証券は28日、投資判断を 「中立」から「買い」、目標株価を2400円から2700円に引き上げた。

一休(2450):7.7%高の7万300円とストップ高。30日発売の日経「ヴェ リタス」は高級宿泊予約サイトで急成長する同社のことを「ゴージャス一休の 倹約経営」と題して紹介、売上高経常利益率や社員1人あたり経常利益額が他 のIT(情報通信)関連ベンチャーより高いとした。

不二越(6474):7.4%高の377円。主力の部品事業で自動車や産業機械 業界向けの高機能ベアリングなどが伸びているほか、機械工具事業も好調に推 移、07年12月-08年2月(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比24% 増と大幅な伸びを記録した。会社側では、中間期の営業利益予想を前年同期比 6%増と、1けたの伸びにとどめており、業績の上振れを見込んだ買いが優勢 になった。

ヤクルト本社(2267):2.7%高の3090円。海外の乳酸菌飲料事業が好調 で、来期(09年3月期)利益への貢献が期待できると29日付の日経新聞が報 じた。これを受け、海外事業が順調に推移して国内市場の伸び悩みを補ってい くとの見方が広がった。

アンジェス・エムジー(4563):12%高の47万3000円とストップ高。同 社の企業価値を測る上で最重要視されてきたHGF遺伝子治療薬をめぐり、日 本で末しょう性血管疾患治療薬として新薬の承認が申請されたことが好感され た。同領域では世界初の治療薬となる見通しで、商業化による知名度向上や収 益貢献などが期待された。

武田薬品工業(4502):2.2%安の4990円。肝機能障害などの副作用が懸 念されていた高脂血症治療薬「TAK-475」の開発中止を最終決断したと 28日に公表した。想定されていたとはいえ、有望新薬の開発プロジェクトが 1つ消失したため、ネガティブ視されたようだ。

東洋製缶(5901):2.3%安の1893円。子会社のリース資産の減損処理に伴 い、今期(08年3月期)の連結純利益予想を従来計画比27%減の40億円に修 正した。前期は49億5000万円だった。一方、売上高、営業利益、経常利益は 従来計画を据え置いた。

キリンホールディングス(2503):2.4%高の1885円。ゴールドマン・サ ックス証券は28日、投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を2000円か ら2300円に引き上げた。

カシオ計算機(6952):5.6%安の1459円。28日、子会社カシオマイクロ ニクスの赤字事業譲渡に伴い特別損失を計上するため、今期(08年3月期) の連結純利益予想を34%下方修正しており、収益水準の低下を受けた売りが 先行した。またカシオは、75%を保有するカシオマイを第三者割当増資と株式 交換で完全子会社化することも発表した。

パイオニア(6773):7.2%安の990円。野村証券は31日、投資判断を 「中立」から「弱気」に引き下げた。

セイコーエプソン(6724):5.6%安の2685円。ゴールドマン・サックス 証券は28日、投資判断を「買い」から「中立」、目標株価を3200円から 3000円に引き下げた。

アロカ(7704):6%高の1314円。発行済み株式の6.59%に相当する自己 株200万株を消却する。消却予定日は4月10日。

ウェザーニューズ(4825):3.9%安の975円。米国で業務効率化を進めたこ とで収益性が改善、2007年6月-08年2月期(9カ月累計)業績は会社側の 想定を上回る利益を確保した。しかし通期業績予想が据え置かれたため、上ぶ れを期待していた向きから売りが出たようだ。

ピジョン(7956):7.1%高の2070円。中国人による消費拡大の恩恵を受 ける銘柄として注目が高まっており、中長期的に成長が見込めるとして投資資 金の流入が続いている。メリルリンチ日本証券の菊地正俊株式ストラテジスト は27日に行われたブルームバーク・ニュースとのインタビューで、中国景気 は途上国向けの輸出向上などから米国とデカップリング(非連動性)し、「年 率10%以上の経済成長が可能だろう。今後は中国の消費増加の恩恵を受ける 企業が投資対象として評価できる」と述べた。同氏は注目銘柄として、ピジョ ンやユニ・チャーム、資生堂、ミズノなどを挙げた。

アサヒビール(2502):2.5%高の2055円と高値引けし、1997年12月25 日以来、約10年3カ月ぶりの高水準に値を戻した。ビール系飲料の拡販など で増益基調を継続できるとの見方が台頭している。3月25日に投入された新 ジャンル新商品の「クリアアサヒ」も出足好調で、中長期的な株価上昇期待が 根強いようだ。

エヌ・ピー・シー(6255):1.8%安の5620円。一時は1.8%高の5820円ま で上げた。主力の太陽電池製造装置の需要が世界的に広がっており、期初に見 込んでいなかった受注案件を計上したほか、コスト削減努力により原価率が改 善したことから、今2月中間期の業績は従来計画を上振れたようだと前週末28 日に発表した。

ふくおかフィナンシャルグループ(8354):0.2%安の519円。一時4.8% 高の545円まで上げた。クレディ・スイス証券は28日、投資判断を新規で 「アウトパフォーム」とした。目標株価は816円と設定。

日清紡績(3105):2.9%高の926円と続伸。27日に、発行済み株式の

5.21%にあたる1000万株を上限に自己株式を取得すると発表。取得期間は明日 4月1日から5月30日までとなっており、前週末28日に続いて買い主体の登場 に伴う需給改善を期待した買いが入った。

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